「自分が書いていることは、あくまでも冗談ですよ。真剣に受け止めないでください」や、「ちょっと的外れなことを書いたかな」「ここが笑い所ですよ」「皮肉ですよ」「笑いながらこの文章を書いています」ということをアピールする時などに、文章末尾に付け加えられる幅広い応用の効く表現である(笑)*1。
この表記は第二次大戦前から文芸誌の座談会などで用いられていた。ゆえにこれを「インターネット固有の表現」とするのは厳密には誤っている(笑)。
もっとも当時は、ある発言に対して笑い声が発せられたことを示すため、ト書き的に(笑)が用いられていた。本人が笑った時は(笑)、周囲が笑った時は(一同笑)、などと使い分けられる。
散文の文末での用法も、一部(『宝島』などのサブカル系の雑誌や小説のあとがきなど)ではインターネット普及以前から使われている(笑)。
http://www.elrosa.com/tisen/98/49001.html
元々は、芝居などの台本の卜書きなどに(一同笑う)(一同うなずく)などと、仕草を説明する時に書かれた記号。
これが、教科書などにも使用され市民権を得る。
その後、芸能・音楽雑誌などのインタビュー記事で(笑)などと書かれる事が多くなった。
80年代の最初の頃、一部では会話の中でワザと口に出して「いちどううなずく」などと言って、笑いをとる行為があった。
http://www.vt.sakura.ne.jp/~ticra/cgi-bin/yogo/dic10.html
発言にくだけた印象を与え、雰囲気を和やかにする効果がある。
特に、相手の顔の見えないネットワーク上では冗談が冗談として通じない場合が多々あり、「(笑)」を最後につけることでこうした誤解の大部分を防ぐ事ができる。
ただし、使い過ぎると馬鹿に見えるばかりか、こちらが神経質になっているのではないかと相手を不安にさせるので注意が必要である。
議論が白熱している場合などに(特に、一歩間違うと喧嘩に発展し兼ねない微妙な発言に対して)角が立たない様にこの語を使う場合も多いが、書き込む際の感情は必ず文章に表れるものであり、本当に怒っている時に書き込んだ発言に対して「(笑)」を付けても全く効果は無い。
相手に皮肉っぽい印象を与え、かえって雰囲気を険悪にしてしまう事すらある。
使用例:「俺はうんこ漏らした。笑い」
使用例:おまえ、池沼だろ(藁
使用例:良い子はおねんねする時間ですよ(w
: その他:(爆笑)、(苦笑)、(失笑)、(嘲笑)、(絨毯爆撃笑)等。
以下は関連情報など。
現在、インターネット界の話題を独占しているホームページ群、それが「参加者投稿型お笑いサイト」だ。バトルの主催者が提示した「お題」に対し、参加者が「ボケ」を投稿。閲覧者は面白い、笑える「ボケ」に投票し、投票数によりネタの順位が決まるという流れで開催される各種大会には、良質の笑いが渦を巻いている。
本書は、数ある「参加者投稿型お笑いサイト」の中でも『面白い』『質が高い』と言われる大手30サイトの協力を得て、合計1万以上にものぼるボケの中から800の“笑いの素”を厳選した。通勤・通学の電車の中で読んだら吹き出してしまうこと間違いなしの、ヒマつぶし系のギャグ本である。
*1:以後、このように実用例を交えつつ解説していく。