サウンドクリエイター。株式会社セガ NEソフト研究開発部 サウンドセクション所属。作曲等のクレジットにおいては主にHideki Naganuma、HIDEKI NAGANUMA、H.Naganumaなどの表記を用いる。
10代後半に『某レコード会社』とアーティスト契約するも、デビューには至らず。その後ジャズクラブ「ブルーノート東京」でバーテンダーやDJなどを経験後、ゲームミュージックを志し、セガに入社。
入社後はドリームキャスト版「セガラリー2」(1999年)の音楽製作を担当、以後「ジェットセットラジオ」(DC/2000年)、「JSRF:ジェットセットラジオフューチャー」(Xbox/2002年)、「Ollie King」(アーケード/2004年)などを手掛ける。
特に「ジェットセットラジオ」の楽曲で有名であり、同作品が海外でも発売*1され人気を博したことから、日本国外にもファンが多いようである。彼は同作の楽曲を自ら「ジェットサウンド」と呼び*2、「JSRF」も含め『この作品で自身の音楽スタイルが確立した、印象深い作品』だと語っている*3。
ゲームミュージックに分類されながらも様々なテレビ番組*4においてBGMとして使われる事が多く、特に「ジェットセットラジオ」の楽曲は5年以上経った現在でも時折耳にすることができる。
ごく稀ではあるが、ゲームミュージック以外にも携わっているようである。
テレビ東京系アニメ「エア・ギア」において音楽監修を担当したskankfunkなる人物は、長沼英樹の別名義ではないか?という噂がある。両者の曲調が似ていることはもとより、週刊少年マガジン2006年32号に掲載されたskankfunk氏のインタビューがソニックチャンネルに掲載された長沼英樹のインタビューと大きく符合していることが、論拠として挙げられる事が多い。しかし、真偽の程は不明である。
余談ではあるが、「エア・ギア」と「ジェットセットラジオ」に関して、アニメ版における楽曲の類似性や架空の電動インラインスケートという題材の共通性などから『ジェットセットラジオはエア・ギアを模倣したゲームである』といった発言がインターネット上に散見される。これは両者の初出年を確認すればすぐに判る通り、事実ではない。ただ、もしも「長沼英樹=skankfunk」であるならば、少なくともアニメ版エア・ギアの制作においては、ジェットセットラジオの影響を少なからず受けているであろうことは、想像に難くない。
※ソニックラッシュの続編に当たる「ソニックラッシュアドベンチャー」(NDS/2007年)には長沼サウンドを模倣したと思われる曲が数曲含まれているが、長沼英樹は一切参加していない。
Ollie King Original Soundtrack
*1:海外版タイトルは「Jet Grind Radio」。この海外版はその後日本向けに再ローカライズされ、デ・ラ・ジェットセットラジオasin:B00008702Lとして発売された。
*2:また「Ollie King」の楽曲を「Ollieサウンド」、そして彼の楽曲全てを総括して「長沼サウンド」と形容しており、これらはファンの間でもしばしば用いられる。
*3:http://sonic.sega.jp/creators/004/003.htmlより。JSRFサウンドトラックのブックレットにも同様の発言が見られる。
*4:ニュース番組やバラエティ番組など、多岐に渡る。