市川段四郎。
歌舞伎役者。
屋号は澤瀉(おもだか)屋。
二代目團十郎の門弟。
九代目團十郎の門弟。
前名は初代・猿之助。
「勧進帳」を、師匠の許可を得ずに演じたりして、破門食らったりしていたが、最後には歌舞伎座の大看板として君臨。
二代目猿之助(猿翁)の子。妻は女優・高杉早苗。
息子に三代目・猿之助、四代目・段四郎。
父親と相似形の容姿を生かし、「二人三番叟」などで好評を得る。
息子・猿之助の話では、あまり歌舞伎が好きでなかったらしく、父親・猿翁の影に隠れた地味な存在だった。
三代目猿之助の襲名を見届けるかのように、猿翁とあいついで死去。
(1946-)
三代目の子。現・猿之助の弟。息子に亀治郎。
昭和44年4月、歌舞伎座「草摺引」にて四代目襲名。
兄の一座の副将格として長く活躍していたが、最近は息子とともに一座を離れ、大歌舞伎の重要な役どころを演じている。
堂々たる風貌が特徴で、渡辺保にいわせれば、「現在、唯一弁慶が似合う役者」。敵役などの豪快な役柄から小市民の朴訥な役柄まで幅広くこなし、その技芸の味わいは評価が高い。
猿之助、猿翁、亀治郎