桜井市 関西の方にとっては、桜井市という都市の名前は、おそらくご存知だと思います。ただ、それ程の強い印象はなく、奈良盆地の南に位置する小さな街、程度の認識なのかも知れません。 この桜井市、実は、古代大和の王権の中心地だったところです。市内には、数多くの史跡などが残っていて、今も調査は続いています。近年の発掘調査では、纏向遺跡(まきむくいせき)の実体が明らかにされつつありますし、王権初期の巫女である、倭迹迹日百襲姫(やまとととひものそひめ)の陵とも伝えられる箸墓古墳(はしはかこふん)も有名です。さらには、聖なる山、三輪山を中心にして大神神社(おおみわじんじゃ)や数々の歴史ある社が鎮座する他、長谷…