古代のギリシア。統一国家はなかったし、ギリシア人たちの活動は地中海世界全域に広がっていたので、どちらかというと「古代ギリシア世界」とのニュアンスで使われることが多い。古代ギリシャ
統一国家は存在しなかったけれども、国家の集合体という意味で古代日本と同様に考え、国家枠にいれておきます。
古代アテネは民主主義、哲学、芸術、科学の発展の中心地であった。 古代アテネの起源 アテネの民主主義の誕生 アテネの黄金時代 ペロポネソス戦争 マケドニアの台頭とヘレニズム時代 ローマ時代とビザンチン時代 オスマン帝国の支配とギリシャ独立戦争 近代アテネの発展 第二次世界大戦とその後 古代アテネの起源 アテネは、紀元前3000年頃から存在していたとされ、ブロンズ時代には重要な都市国家としての地位を確立していた。古代アテネは、ミケーネ文明の一部であり、アクロポリスはこの時代の主要な要塞だった。 アテネの民主主義の誕生 紀元前6世紀末、ソロンによる改革が行われ、貴族政治から民主主義への移行が始まって…
ヨーロッパ文明のゆりかご とも言われる古代ギリシャ。その歴史を6つの時代にわけて簡単に説明する。 1. ミケーネ文明(紀元前1600年頃 - 紀元前1100年頃) 2. 暗黒時代(紀元前1100年頃 - 紀元前800年頃) 3. アルカイック時代(紀元前800年頃 - 紀元前480年頃) 4. 古典期(紀元前480年頃 - 紀元前323年) 5. ヘレニズム時代(紀元前323年 - 紀元前31年) 6. ローマによる征服(紀元前146年) 1. ミケーネ文明(紀元前1600年頃 - 紀元前1100年頃) ミケーネ文明は、ギリシャ本土の青銅器時代の文明で、強力な王権と壮大な宮殿、墳墓が特徴である…
学生時代には勝手にシンドバッド的に古代ギリシアに憧憬を募らせたものでありました。孤独のグルメならぬ「孤立のヘレニスト」というわけですな。 と言っても古典ギリシア語を独習するわけでもなく、淡々と邦訳書をかき集めて、読みふけるだけでありました。 記憶が散逸するまえに、その書誌をAMZ的コレクトしておきますかな。 なかでも、ガスリー、ニーチェとドッズが印象深い。 それ以外には2020年代で読み終わったブルクハルトの『ギリシア文化史』は著者の天才と感性にはただひたすらに魅了された。ニーチェが心酔しただけのことはある。 個別のギリシャ文化紹介というものある。ツェラーの『ギリシャ哲学史綱要』、ギルバート・…
ここのところ、毎夜読んでいる本がある。 「古代ギリシア人の24時間」(著/フィリップ・マティザック) という、フィクションとノンフィクションのハーフ&ハーフみたいな本だ。 タイトルのとおり、さまざまなアテネ人の一時間の物語が24編(つまり24時間ぶん)おさめられている。語り手は神殿の衛兵、評議員、主婦、奴隷などの、ふつうの人々。古代ギリシアを舞台にした短編の物語として楽しめ、宇宙と同じくらい遠い古代ギリシアがぐんと近くなる。 そもそも古代ギリシアについて知っていることといえば、アクロポリスを建設したとか、星座や神話が生まれたとか、白い布を体にぐるっと巻きつけて縄でしばるとかそのくらいで、古代ロ…
プシュケー(プシケー)とは、古代ギリシアの言葉で、もともとは息(いき、呼吸)を意味しており、転じて生きること(いのち、生命)、また心や魂を意味するようになった言葉です。 「息」は生命のしるしとして最も顕著なものでした。そのため、プシュケーという言葉は、生命を意味するようになったのです。また、プシュケーは、人間の心や精神、感情、知性など、人間の生きる上で重要なものを指す言葉でもあります。 ギリシャ神話には、プシュケーと愛の神エロス(キューピッド)の物語があります。この物語は、人間の魂の美しさと愛の力を伝える物語として、古くから人々に愛されてきたものです。 現代では、プシュケーは心理学や哲学などの…
『深田康算全集』全四巻(岩波書店、1930 - 31) 唐木順三だったか久野収だったか、記憶が判然としないが、ともかく京都学派の空気を浴びて育った論客による、肩の凝らぬ回想文だったか対談記録だったかで、読んだ記憶がある。 高名な京都帝国大学文学部哲学科には三教室があって、A が田辺元教授、B が西田幾多郎教授の教室だった。文字どおり当代日本哲学界を代表する教授がたで、学徒はいずれかの名教授に師事したくて京大哲学科へ進学した。 哲学C は深田康算(やすかず)教授で、こちらは哲学というよりも、美学や芸術論に寄せた柔軟かつ自由な教室だったという。田辺・西田のいわゆる「大哲学」に飽き足りぬ想いを抱き、…
ご訪問下さりありがとうございます。 ☆を付けて下さる方、記事をお読み下さる方、大変感謝しております。 今日も日差しが厳しいです🌞。これからお仕事なのですが、その前にブログを書いておきます。 最近出された仮想通貨で、ワールドコインというものがあるそうです。 これは、チャットGPTを開発したオープンAI社のサム・アルトマンさんが発行したもので、世界中の人にベーシックインカムを提供するのが目的だとか(下の動画)。 www.youtube.com ニュース記事も出ています(下の記事)。 www.coindeskjapan.com これ、誰でも貰えるそうなんです。でも、今のところ目の虹彩を登録する必要が…
歴史料理研究家の遠藤雅司さん。 古代ギリシア、古代ローマなど遥か昔の料理を、研究文献や当時の資料を当たることでレシピを突きとめ、再現料理を作っています。古代メソポタミア料理にいたっては、粘土板に書かれた楔形文字の情報から再現したんだとか。 そんな遠藤さんに、歴史料理の再現にハマったきっかけや、筋トレブームの昨今だからこそ知りたいスパルタ料理についてうかがった。 ▲歴史料理研究家の遠藤雅司さん【撮影/五十嵐美弥(小学館)】 インド旅行中止がきっかけで、1年で50か国の料理を作った ーそもそも、なぜ歴史料理の再現にハマったんでしょう? 世界中を巡るのが好きで、料理を食べるのも好きです。 また、大学…
紀元前400年代の古代ギリシアでは、何百もの都市国家(ポリス)が並び立ち、当時の世界で最も進んだ経済・文化が栄えていました。 最も有力なポリス・アテネ(人口20~30万人、都市部に限れば10~15万人)では、市民が主役の民主政治(民主政)が行われました。 その民主政が完成形となり、活力があったのは紀元前400~300年代前半。古代ギリシア史では「古典期」といわれる時期でした。 アテネの民主政については、私たちは学校の授業で習って、なんとなくわかった気になっているはずです。 しかし私は、社会人になってから本を読んでアテネの民主政について多少とも知り、おどろきました。今から2400年前に、こんな高…
気まぐれに ルーブルに行ってみました。 小雨が降り始めた金曜日の午後。 メトロからつながる 地下のモール経由の入り口の前には 個人とグループと 二つの長蛇の列ができていた! 入り口を入って手荷物検査を通ると 両側の売店に挟まれて 「ピラミッド」の入り口の下の広場への通路も 新宿駅構内か! と言って良い程の人の流れ。 「ルーブル宮」中庭の地上から入る 「ガラスのピラミッド」からも 続々と人が降りてくる。 ピラミッド下から 見学フロアーへ3方向にエスカレーターで登ると 入場券を確認するチェック・ポイントに至る。 入場券の確認ポストにも かなりの行列があった。 すべての困難(?)をくぐり抜けて やっ…
「愛してる」 この言葉の意味を人はどんな言葉で説明するのか? 俺が「愛してる」を説明するなら、相手の喜ぶ事をし続ける事と答える。 とにかく相手のしてほしい事、喜びそうな事をするだけだ。そうやって今まで生きて来たし、それ以外の方法を俺は知らない。 しかし、頭の中が綿菓子みたいにホワンホワンしてるロマンチストが「愛してる」を説明するなら、 「愛は与えるだけではダメ!突き放す事も必要、遠い空の上から見守るだけの愛もある。愛こそ大気圏。大気圏ラブ!」 こんな事が言えるのは、愛のエベレストの頂上に登り慣れてる人が言えることだ。ネパール人で登山ガイドをしてるカミ・リタ・シェルパさんはエベレストの頂上に27…
(2024/4/24) 『日本怪異妖怪事典 中部』 高橋郁丸、毛利恵太、怪作戦テラ、朝里樹 笠間書院 2022/8/26 <井戸菊の谷の狒々> ・筆者命名。富山県中新川郡上市町伊折の話。 『三州奇談』巻之五に「異獣似鬼」として記されている。 この猅々は風雲を起こして風の中を飛行する。よく人を引き裂いて、投げ散らかして捨てるのだという。 昔、伊折村に源助という樵がいた。彼は大力で足も速く、二、三人の友と山で猟をして獣の肉を食おうと山に入ったところ、一日のうちに猿や狸などを70匹余り、刀を使わず拳で打ち殺してきたというほどの覇気の者であった。ある時、井戸菊の谷という所に樵たちが初めて入ろうとしたら…
「古代ギリシア・ローマと地中海」 出演:胡桃沢はな/野乃ジゼル/根岸実花/森崎美月(“崎”は旧字)/ 司会:山崎怜奈
最近世界史の勉強が滞っていたので、刺激を入れるために世界史に関する記事をリリースいたします。今回は、最近始まったNHK講座の世界史探究が素晴らしい、というお話です。
記事の内容 この記事では、これまで私が読んだ哲学・思想書を紹介します。 どれも読んでみて面白かった、学びになった本です。 まだまだ私自身、歩みの途中ですが、読書記録として、この記事にまとめておきたいです。 哲学や思想に興味ある方の役に立てれば、と思います。 それでは、目次をご覧ください。 記事の内容 そのほかのテーマの読書記録 本紹介 史上最強の哲学入門 飲茶 はじめて考えるときのように 「わかる」ための哲学的道案内 野矢茂樹 哲学の謎 野矢茂樹 1日で学び直す哲学 甲田純生 反哲学入門 語源から哲学がわかる事典 哲学入門 戸田山和久 哲学トレーニングブック 山口尚 勉強の哲学 来るべきバカの…
先日、二宮和也さんが助っ人に入っていた…中居正広さんの番組に真木よう子さんがゲストに登場!クールな印象の強い彼女が終始ソワソワ…。壊滅的な熱狂ぶりをみせ驚いた😲!そして後から登場したゲストと出演作品の話題になった事から気になった今作。レビューの評価はイマイチ伸び悩み感が見られるが、自分の中の「旬」を感じ視聴に至る。鑑賞後に先ず疑問が出た!日本の公開日の方が早かったので「邦画」なのか?🤔いや…💧俳優の口元に注目し、吹替とキャストの紹介が「洋画」扱いだと思う事から…自己判断させて頂きました😆(しかし…判断基準に自信が無く、後日「邦画」へ変更する可能性が大いにあります😅) 視聴した作品は… ★…
『世界霊界伝承事典』 ピーター・ヘイニング 柏書房 1995/11 <黄色い人> ・根強く残る言いつたえによれば、フランス国民の運命は、通称「黄色い人」という幽霊の出現となぜだか関係している。顔は黄色で喉のまわりに赤印のあるこの妖怪は、1870年にはじめて目撃されたとの由。これは、いざ普仏戦争(1870~71)が勃発しようという時期だった。エリオット・オードネルは、『諸族の幽霊と幽霊現象』(1933)でこの幽霊について書いている。同書にはこうある。 ・「戦争を生きのび、いわゆる<黄色い人>を見た記憶のある人の意見では、それはなぜかフランスの命運に関係していて、その出現によってフランスがもうすぐ…
『宇宙戦争を告げるUFO』 知的生命体が地球人に発した警告 元航空自衛隊空将 佐藤守 講談社 2017/5/25 <すでに火星にはコロニーが> ・私が二冊の本を上梓したあと、サリバン氏との縁で、アメリカ・アダムズ山でのツアーで知的生命体との遭遇を経験した人たちにお会いしました。八王子に住むKさんご夫妻です。ご主人は音響関連会社の技師で、現地アダムズ山麓で知的生命体を目撃しました。そのとき次のページの写真を見せてくれたのですが、「これを見たら信じる以外にないでしょう」といいます。 ・このギリランド氏は、カリフォルニア州出身で、1952年生まれ。10代後半に海で臨死体験をしたのち、ヒーリング能力な…
最近、ネットで「z世代に分かってもらう話の伝え方」という様な風潮の記事を読みました。 そこでは、生徒をとにかく褒め、肯定的な物言いで励ます?ように言えば若い生徒は分かってくれるし劇的に変化する、と新興思想の宣伝文句のような事が書かれていました。 これはアクティブラーニングというのが出てきたり、はたまたトランスジェンダーというのが出てきた時、もそうなのですが、海外で席巻している浅薄な流行運動が権威主義で日本にコピーされるという現象でしかなく、社会にとってその由緒に合うように、その、他の思想の由緒を確かめてから合えば取り入れる、ということをする事がない、という大変危険で有害な風潮でしかありません。…
・ ・ ・ 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。 ・ ・ {東山道・美濃国・百姓の次男・栗山正博}・ 2024年4月19日 YAHOO!JAPANニュース 現代ビジネス「後発のヨーロッパ文明は、どのようにして世界史の領導者になったか フィレンツェ大聖堂 森と石、都市と農村が展いた後発のヨーロッパ文明は、世界史の領導者になった。西洋史の泰斗が、戦争・飢餓・疫病、ルネサンス・宗教改革・大航海を経てきた長大な文明をどのように読み解くかを語る(樺山紘一『ヨーロッパの出現』から引用する)。 [写真]フィレンツェ大聖堂 南は青い地中海、西は広大な波うつ大西洋、北は北極星かがやく冷たい大地、東は…
はじめに 今年の国立大学の入試問題を解答し、次年度の受験生のヒントにしたいと考えます。 今回は名古屋大学です。文学部、情報学部文系のみの設定です。古代ギリシア史でたまに奇問が出題され(理由はお察しの通り)、しばしば『絶対に解けない受験世界史』で批判を受けます。東アジア史や中央ユーラシアの問題も出題ミスや「詰めの粗さ」は目立ちますが、内容が悪い訳ではありません。 新版出ました。 絶対に解けない受験世界史4: 悪問・難問・奇問・出題ミス集 作者:稲田義智 パブリブ Amazon 解答例は正解ではありません。著作権はぶんぶんにあります。 解答例作成の方針と凡例 問題 受験生と同じく何も見ないで解答す…
4月19日は、なんと、「乗馬許可記念日」ですよ~~~ 馬の食料を簡単に運べる、手動ハンドリフトをご紹介致します。 パレットに積んだ貨物を手動で移動させるための荷役機器です!! 倉庫、製造業、運送業、工場、物流、生産等で使用可能!! 構造はシンプルで操作が簡単!! 狭い場所でも運搬可能!! 耐荷重は1500㎏~5000㎏と多様!! *価格・在庫などは是非お問い合わせくださいませ。 1871年4月19日に一般人に乗馬許可をされ、それまでは武士にのみ認められていた乗馬、その記念に記念日が設けられております。 馬術の起源は紀元前4500年ごろまでにさかのぼり、ヨーロッパの軍事訓練からはじまりました。馬…
View all ヘレニズムとは「ギリシア風の文化」を意味する。 古代ギリシア人が自らを英雄ヘレンの子孫という意味の「ヘレネス」と呼び、その土地を「ヘラス」と言ったことによる。 世界の文化史上は、前4世紀のアレクサンドロス大王の東方遠征によって、ギリシア文化とオリエント文化が融合して形成された文化をさす。 ヘレニズム文化 オリエントと地中海世界 ©世界の歴史まっぷ 東方に移住したギリシア人がギリシア語や芸術、都市的な生活文化を広めたが、これとオリエント伝統文化が融合して新しいヘレニズム文化が生みだされた。 ギリシア語:この時代のギリシア語は口語的・庶民的なものになり、コイネーと呼ばれる。ユダヤ…
神話や古代宗教などについて、日本の神道や民俗文化と古代ギリシア世界のそれとを比較することを随分とむかしから、頭の中でブンブンと廻している。 個人の好奇心で一人黙然と読書しながら考えをめぐらす。それはそれで楽しいのだが、あまりプロダクティビティがない。 そんなことに興味があるのは、比較宗教学の専門家くらいなのであろう。特殊なテーマ過ぎて、身の回りでは会話レスだ。そうだねえ、興味を抱いてから、30年くらい経過したけれど、まったく会話レスだねえ。 ブー!ブー! 神話と古代宗教 (ちくま学芸文庫 ケ 4-1) 作者:カール ケレーニイ 筑摩書房 Amazon 古代研究I 民俗学篇1 (角川ソフィア文庫…
こんにちは、音音です。 3週間前まで氷点下切ってた気温が、突然夏日まで跳ね上がりました。芽は出る、花は咲く、それだけならまだしも、虫は出るし、雑草は突然ボーボーになるし、気温差でみんな調子を崩すしもうたまらん。 忙しすぎる。描きたい絵とか書きたい小説とかあったはずなのに、もうだめだ。この時期は諦めるしかありません。奇跡的に、音音の仕事は年度がわりが4月じゃないので、仕事が今わりと暇。それが救いです。おかげさまでなんとか回ってますが、この時期はもう植物たちに捧げるしかないわね。 しかし、やはり夏越しと冬越しの成果が見られるのもこの時期でして。 見てください、かわいいでしょ! 黒のクリスマスローズ…