児童文学作家。1964年大阪府出身。嵯峨美術短期大学卒業。「ぼよよんのみ」でデビュー。著書に「レンアイ@委員」シリーズ、「若おかみは小学生!」シリーズ、「おなやみかいけつクッキング」シリーズ、「料理少年Kタロー」シリーズ、「スーパーキッド・Dr.リーチ」シリーズ、「わらいの王子様」、「タビねこくん」、「HOTチョコレート」、 「きみの犬です」、「ハジメはゲンシ人」、「うちゅうのガムくん」など。 リスト::児童文学作家
2003~2013年までに全20巻が刊行され 300万部以上の売り上げを記録した令丈ヒロ子による児童文学シリーズ サブタイトルは「花の湯温泉ストーリー」 両親を交通事故で亡くした小学生6年生の女の子が おばあちゃんの経営する旅館「春の屋」で人と触れ合い、成長していく物語 もっと悲しい状況を乗り越えていく話なのかなと思ったけれど ファンタジー要素とユーモアがあって、ポジティブになれる作品 子どもだけでなく、大人に見てもらいたい 特に小学生の女の子のいるお父さんが見たら涙腺崩壊間違いなし(笑) おばあちゃんが倒れ、跡取りの若おかみとして修行するようになったおっこ だけど慣れない着物に接客で失敗ばか…
ツイッターとか見ていて非常に評判が良かったので、「若おかみは小学生!」を観に行ったんですけど、前評判通りめちゃくちゃ良かった! もう、ホント泣きそうになりましたよ!重く、シリアスな人生を歩まなくてはいけなくなった子供にファンタジーを絡めると名作になることが多い気がします。 スタッフがすごい! 土着的な設定が見事! 良い脚本家や監督は性格が悪い? 人生訓 唯一の疑問 スタッフがすごい! 観終わった後、スタッフを調べてみたら、監督と脚本が非常に力のある人で、これだけの名作になるのもうなずけます。先ずは原作なんですけど、令丈ヒロ子の児童文学シリーズです。20巻完結済みで、なんと300万部を売り上げる…
アニメ映画『劇場版 若おかみは小学生!』(2018年、監督:高坂希太郎)を鑑賞。原作は令丈ヒロ子による児童文学シリーズ。2018年に放送されたテレビアニメとはつながりのない一話完結のアニメ映画。監督以下スタッフが異なっている。劇場版 若おかみは小学生!DVDスタンダード・エディション小林星蘭Amazon両親(薬丸裕英、鈴木杏樹)を交通事故で失った小学校のおっこ(小林星蘭)は、祖母の峰子が女将を務める温泉旅館「春の屋」に引き取られることになった。部屋に峰子の幼なじみだという幽霊・ウリ坊(松田颯水)が現れ、おっこを驚かす。ウリ坊は若おかみに話を持ち出したことから、おっこが若おかみになることを承知し…
はじめに 2018年9月21日に公開された映画『若おかみは小学生!』。 当初は好調と言えなかった観客動員数。それが後にSNSや口コミでじわじわと人気を獲得していき、2018年12月現在では興行収入が3億円を超えたという*1。もちろん映画も素晴らしいのだが、妹の影響で2000年代中頃からリアルタイムで追い続けてきた一読者としては、「青い鳥文庫」で出版され続けてきた原作をもっと世に知らしめたいという思いがある。そこで、個人的にお薦めしたい原作エピソードを6つ選んでその魅力を紹介してみたい。 老若男女からの注目が集まっている2018年現在、この記事が原作を手に取ってもらうきっかけとなれば本望である。…
4月4日発売の本 4月5日発売の本 4月6日発売の本 4月7日発売の本 4月8日発売の本 4月9日発売の本 4月10日発売の本 4月4日発売の本 呪術廻戦 26 (ジャンプコミックスDIGITAL)作者:芥見下々集英社Amazon 僕のヒーローアカデミア 40 (ジャンプコミックスDIGITAL)作者:堀越耕平集英社Amazon チェンソーマン 17 (ジャンプコミックスDIGITAL)作者:藤本タツキ集英社Amazon 怪獣8号 12 (ジャンプコミックスDIGITAL)作者:松本直也集英社Amazon 異世界帰りの勇者は、ダンジョンが出現した現実世界で、インフルエンサーになって金を稼ぎます…
お知り合いになったAさんが重たい本を、(県内ではありますが) 遠いところから電車に乗って、たくさん抱えて持ってきてくださいました。 ほんとうにありがとうございます。 それで早速、まずは一般向けの本を読みました。 『天路の旅人』(沢木耕太郎、新潮社) うわぁ、もしかして私の苦手な歴史小説?おまけに分厚い, と思いきや、文がやさしくすらすら読めました。ノンフィクションです。 戦時中、戦後に密偵として 中国・内モンゴルから蒙古人ラマ僧になりすまし、 インドで逮捕され日本に送還されるまで「旅」をした 西川一三さん。これほどまでに想像を絶する「旅」をした人物がいただろうか。 あの懐かしいドーデの『最後の…
1話10分 恋愛文庫新星出版社Amazon宮下恵茉編の、恋とスイーツをテーマにしたアンソロジー。基本的にベタな展開を手堅く甘々に仕上げている作品が多く、それゆえ作家陣の力量の高さがうかがわれます。 個人的にうれしかったのは、秋木真が参加していたことです。初期の秋木真は当時の男性作家としては珍しく、苦さと甘さの同居したしっとりとした片思い小説の短編を発表していました。ようやく時代が秋木真に追いついたという感じがします。しかしこの執筆陣のなかではもう秋木真もキャリアが長い方になっていて、時の流れの早さに愕然としてしまいます。 いまの時代の児童向け恋愛アンソロジーであれば、多様性への目配りがあること…
すきなあの人 (君色パレット 多様性をみつめるショートストーリー)作者:神戸 遥真,令丈ヒロ子,少年 アヤ,こまつ あやこ岩崎書店Amazon〈多様性をみつめるショートストーリー〉と銘打たれたアンソロジーの2期1巻。 神戸遥真「わたしのホワイト」 中1のリカは、クラスの完璧超人柊木さんに憧れていて、家や塾などクラスの人に見つからない場所でこっそり柊木さんの持ち物をまねたものを使用していました。小学校からの友だちのゆずちゃんは人の目につくところで好きな人の持ち物をまねして嫌われることの多かったので、ゆずちゃんに比べたら自分はうまいことやっていると思っていました。ところがある日、偶然柊木さんが知ら…
ポー短編集 黒猫 (ホラー・クリッパー)作者:にかいどう 青ポプラ社Amazonもちろん、「黒猫」のような残酷な猫虐待小説が良書なわけがありません。でも、文学を愛する人々はみんな知っています。子どもにはむしろ悪書をこそ手渡すべきだということを。 ポプラ社〈ホラー・クリッパー〉シリーズの第5弾。いままで三田村信行・富安陽子・松原秀行・令丈ヒロ子といった人気実力を兼ね備えた押しも押されもせぬベテランが並んでいたシリーズでまだキャリアが10年に満たない作家が起用されるのは通常なら違和感が持たれそうですが、にかいどう青であれば当然という感じがします。 にかいどう青が選んだポー作品は以下の通り。 「黒猫…
1月の読書メーター読んだ本の数:64読んだページ数:4116ナイス数:166小さなピスケのはじめてのたび (えほんはともだち)の感想★★★★★読了日:01月01日 著者:たこあげ (講談社の創作絵本)の感想★★★☆☆読了日:01月01日 著者:青山 友美ねこまたごよみ (ポプラ社の絵本 80)の感想★★★★☆読了日:01月02日 著者:石黒 亜矢子よるのびょういん (こどものともセレクション)の感想★★★★☆読了日:01月02日 著者:谷川 俊太郎だれのおとしもの? (PHPわたしのえほん)の感想★★★★☆読了日:01月03日 著者:種村 有希子うろこだま (てのひらむかしばなし)の感想★★★…
想像もつかなかったところにいるけど、わたしはどの地点にいたわたしとも地続きだ。変わらない部分で全部選んできていて、変わらずにいながら変わっていけるのが嬉しい。 お金を使うのが好きなことは仕事の大きなモチベーションであり、これからもそうあり続けてくれると思う。お金は計算ができるということを学んで、計算のやり方も勉強して、目を逸らすのをやめた。人より得意なことができて、自信がついてきた。 結局人のことしか好きになれない。最近ずっと考えている映画のことだって、友達と一緒に観に行ったから夢中だし、それで好きになったのも作品というより主演俳優、アイドルオタクを降りたのは仲の良いオタクがほとんど残っていな…
2月の新刊はちょっと少な目のようだね。 追加で判明したらこの記事に書き足すよ。 1/30発売 『こんな部活あります──ココロの花──華道部&サッカー部』(八束 澄子) 入学式で運命的な経験をする少年と少女。 2/1発売 『すきなあの人』(神戸 遥真,令丈ヒロ子,少年 アヤ,こまつ あやこ) 多様性を体感する君色パレットシリーズ。 2/13発売 ☆先行レビュー済☆ 『八秒で跳べ』(坪田 侑也) 若き俊英が描いた青春バレーボール小説。 2/26発売 『なんでもないあの人』(濱野 京子,林 けんじろう,椰月 美智子,昼田 弥子) 『きらいなあの人』(工藤 純子,蓼内 明子,花里 真希,黒川 裕子) …
2023年の読書メーター読んだ本の数:596読んだページ数:32705ナイス数:1287声の森の感想★★★★★読了日:01月01日 著者:安房 直子いたずらコヨーテキュウの感想★★★☆☆読了日:01月01日 著者:どい かやラベンダー―せかいいちゆうかんなうさぎの感想★★★☆☆読了日:01月01日 著者:ポージー シモンズさとうねずみのケーキの感想★★★★★読了日:01月01日 著者:ジーン ジオン月夜の誕生日の感想★★★★☆読了日:01月02日 著者:岩瀬 成子エミージーンのぼうしの感想★★★★☆読了日:01月02日 著者:メアリー チャルマーズおじいちゃんのゆめのしま (児童図書館・絵本の…
「なに読んでるの?」 わたしが最も嫌う言葉である。ブックカバーを付ける理由はいろいろあるのだろうが、わたしの場合はタイトルを知られたくないからだ。 読んでいる本について知られることは、自分の思考や好みを覗かれているようで筆舌に尽くしがたい不快感を覚える。 しかし。ここでのわたしは[任意のハンドルネーム]である。[本名]ではない。ここで書いたことを誰が咎められるというのか。 だから、今回は思い切ってわたしの読書歴をインターネットの海に放流してみようと思う。今までの記憶を忘れてしまわないうちに。
11月の読書メーター読んだ本の数:73読んだページ数:3012ナイス数:153ガラスのなかのくじらの感想★★★★★読了日:11月01日 著者:トロイ・ハウエル&リチャード・ジョーンズぽっとん ころころ どんぐりの感想★★★★☆読了日:11月01日 著者:いわさ ゆうこしいちゃんおひめさまになるの感想★★★★☆読了日:11月02日 著者:えがしら みちこせんろはつづくまだつづく (いっしょにあそぼうよ!シリーズ)の感想★★★☆☆読了日:11月02日 著者:竹下 文子BとIとRとD (MOEのえほん)の感想★★★☆☆読了日:11月02日 著者:酒井 駒子せんろはつづく どこまでつづくの感想★★★★…
令丈ヒロ子さん作。 前の学校では、ヘンジンコと呼ばれ仲間外れにされていたホキ。 新しい学校では普通の子を目指して、考えに考えた目立たない自己紹介をした。 おかげでクラスに好意的に受け入れられ、それどころか一番オシャレで明るいグループに入ることができた。 悩みの種のお父さんが作る不気味なお弁当も、こっそり取り替えてくれる陽菜のおかげで上手く誤魔化すことができた。 でも、陽菜がそのグループからひどいいじめを受けていたので、ホキは本来の自分を取り戻す。
令丈ヒロ子さん作。 のっぽで首や手が長いことを気にして、いつも目立たないようにしているちえり。 同じマンションの同じ階に住んでいるムギとは幼なじみ。 ムギは武儀(たけよし)という名だが、呼びにくくてムギと呼んでいる。 ぽっちゃりして大福みたいな顔。 二人並ぶと、園児と保育士みたいと言われる。 高学年になって、付き合ってるの?と聞かれてから、どちらも関わらないように過ごして来た。 ところが、中1でも同じクラスになり、将来なりたい職業という課題が出て、2人がペアで調べることになってしまった。 お互いの母親の仕事をインタビューしてお茶を濁すはずが、それぞれ密かに憧れている職業に目を開いてゆく。 ムギ…
あんなの、扱い方間違っただけですぐ死にそう 深沢仁の短編集『眠れない夜にみる夢は』がものすごくよかった。「なにも傷つけないように、おやすみ」と「家族の事情」がとくにお気に入り。 冒頭の引用は「なにも傷つけないように、おやすみ」から。とある人物が発したこの言葉がとても記憶に残っていて、それはたぶん、自分も、似たようなことをよく考えるからだと思う。30ページほどの短い話なのに、この言葉の印象が途中でぐっと変わるところがあって、そこがとても好き。 「家族の事情」は、自分たちを少し歪だと思っている弟と姉の話で、姉の結婚相手、つまり義理の兄になるひとを弟が探そうとする……ところからはじまるんだけど、これ…
たった3ページでもこわ〜いお話し50編を、ホラー・児童書の人気作家10名の手で収録。 小学生向けの怪談・ホラー本の多さは知っていたけど、実話怪談の実力作家たちの作品が読めるとは。しかもシリーズ3作目まで出ているという……。読者と同年代の子どもを主人公に、通学や友だち、学校などを舞台にしているので共感を呼ぶだろう。その中で実力を発揮し直球勝負を仕かける芦花公園にドン引き(いい意味で)。他と重複する内容ではあるが、ローカル怪談を書いた黒木あるじ「ぢんぬるさま」は最高の1編。疲れで読書欲が弱まる夏に、こういった1冊が嬉しい。 てのひら怪談 ずっとトモダチ (ポプラキミノベル) 作者:石崎洋司,黒木あ…