Heat
アル・パチーノとロバート・デニーロの初共演で話題を呼んだアクション大作。
マイケル・マンが自作TVムーヴィー『メイド・イン・L.A.』を大型映画としてリメイク。ロバート・デ・ニーロ演ずるプロの武装強盗団リーダーと、彼を追い詰めようとする敏腕警部アル・パチーノの闘いを描いた重量級犯罪アクションとなった。男気たっぷりのドラマに、こだわりの銃器描写、キザなキメキメ映像と、どこを切っても俺様マン印。反面、女たちを描けないのもマンらしい。内容を盛り込み過ぎてご都合主義的展開になる部分もあるにはあるが、迫力あるアクション場面と効果音は一見・一聴の価値あり。クライマクスの空港での追跡場面は、マンなりの『ブリット』か。
キャストは今となって見るとかなり豪華。警察側に『ラスト・オブ・モヒカン』敵役ウェス・ステューディ、『羊たちの沈黙』バッファロー・ビルことテッド・レヴィンら。強盗団側にヴァル・キルマー、トム・サイズモア、『24』大統領デニス・ヘイスバート、『デスペラード』などの凶悪面ダニー・トレホら。裏社会をばっこする男たちにジョン・ヴォイト、『刑事グラハム/凍りついた欲望(レッド・ドラゴン)』の噛み付き魔トム・ヌーナン、小悪党にウィリアム・フィクトナー、ハンク・アザリア。パチーノの妻役はダイアン・ヴェノーラ、娘役はナタリー・ポートマンだし、キルマーの妻役はアシュレイ・ジャッドだ。後の『24』組ヘイスバートとザンダー・バークレイが共演しているのも面白い。
音楽の演奏にクロノス・カルテットが参加していたり、パッセンジャー(U2)の曲が使われていたりで、こちらも都会風でマンらしい。
話題となった市街戦場面の指導は、『ブラヴォー・ツー・ゼロ』などの著作で有名な元SASのアンディ・マクナブ。後にマンの『コラテラル』でもトム・クルーズの接近格闘技を指導している。
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*1:Rated R for violence and language.
→マイアミ・ヒート
プロレスラー。
正体は「稔」(田中稔)。
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