閾域化での反応というのは本人のクオリアとエモーションを規定しているようだ。 たとえば、異性への好き嫌い反応は直感的で直截なもので、それをうまく説明できるすべを本人は持ちえないだろう。 とくに興味深いのが「一目ぼれ」と「一目嫌い」だろうか。 「一目嫌い」なることばはないが、それに相当する現象はある。瞬時に、そして本能的に「この人いけ好かない、うざい、煩わしい、むさい、暑苦しい」なる判断を下し、避けるかそばに寄らないようにする。 ファーストインプレッションや瞬間的情報判断なる心理学の研究は、その顛末を部分的に明らかにしているだろう。 異性への一目ぼれの分析もこの領域に属している。 「いけメン、セク…