スペルカードとは、東方project、win版からキャラクターが使う、一連の弾幕の事を主に指す言葉である。
実際は、上記と少し違うので注意。(まあ、結局は間違ってないんだけど)
はっきり言って東方project原作の根幹となっている要素で、ZUN本人が「スペルカードシステムを世に出したかったから作った」と言わしめる程の物。それだけあって、非常に完成度の高いシステムである。
言わば、「名前の付いた弾幕」。
win版から、ほぼ全てのボスはスペルカードを用いて攻撃を仕掛けてくる。*1
ボスがスペルアタックを繰り出した時は、以下の演出が入る。
このスペルアタックを、相手のライフを時間内に削り切り、且つノーミス・ノーボムで乗り切ると、「スペルカードボーナス」というボーナス点が加算される。
スペルカードとは、自分の攻撃に名前を付けた物という設定があり、各スペカには、弾幕から連想出来る名前が付けられている。
スペルカードの名前は、基本的に"○○符「○○○」"という形を取っている。*2
"○○符"は符名、"「○○○」"の部分はカード名、という事になっている。
符名のところには、カード名等を意識した漢字1文字+符が入る。
しかし、"符"が付いていない物*3、2文字を超える物*4、端から符名が付いていない物*5もある。また、"QED「495年の波紋」"と言った、アルファベットの物も存在する。
基本的に本人の好みの為、多種多様な物が存在するが、符名が付いていない物は基本的に、ボスが最後に繰り出してくる「奥の手」的な傾向が強い。
カード名のところには、弾幕をイメージした名前が入る*6。カード名は鍵括弧で括って表記される。
カード名には符名と違って特に決まりは無いので、多種多様な名前が存在する*7。詰まるところ、結局本人の好みである。
「ラストスペル」・「LastWord」・「OverDrive」と言われる物も存在する。
詳しくは→東方永夜抄
Normal以上、且つ撃破時点で刻符ノルマを達成していると、撃破した時に復活して「ラストスペル」を繰り出してくる。
ボムが使用不可になり、弾除けに専念しなければいけない。
喰らいボムが強化されたシステム。
被弾した際に「決死結界」が展開され、結界が閉じ切る前にボムを出す事で、ボムを2個消費し、通常より強力なボムを繰り出す。
詳しくは→東方永夜抄
条件を満たす事により出現する、超高難易度スペルカード。
スペルプラクティス内で挑戦する事が出来、その全てが超高難易度。
詳しくは→東方神霊廟
LastWordと同じく、条件を満たす事により出現する超高難易度スペルカード。LastWordの神霊廟版と思えばいい。
幻想郷内での揉め事や紛争を解決する為の手段とされており、人間と妖怪が戦う時に対等な条件にする為、若しくは強い妖怪同士が戦う時に、必要以上の力を出し過ぎない様にする為の決闘ルールである。
あらかじめ自分の得意技に名前を付け、それを記した契約書を任意の枚数所持しておく。この契約書を「スペルカード」と呼ぶ。
対決の際には、使用するスペルカードの枚数をあらかじめ提示し、技を使う際には「スペルカード宣言」する*8。
このスペルカードが全て攻略される、若しくは体力が尽きた場合、その者の負けとなる。たとえ余力が残っていても、スペルカードが全て攻略された場合は負けを認めなければならない。
その他、
等、細かな取り決めが存在する。
ガッツが尽きても負けであり、ゲーム中で「残機」と呼ばれている物はこのガッツである。
作中では、しばしば「弾幕ごっこ」と呼ばれる*9。
精神的な生き物である妖怪の為に作られたルールであるために、「危険だから禁止」という要素が少なく、肉体的な干渉も致命傷になりうる人間では、弾幕の当たり所が悪ければ死ぬ場合もある。しかし、相手を負かした時に追い打ちを掛ける事は禁止。
このスペルカードルールの原案の紙には「命名決闘法案」と書かれている。
そこには、「妖怪同士の決闘は小さな幻想郷の崩壊の恐れがある。だが、決闘の無い生活は妖怪の力を失ってしまう」と記されており、このルールの理念が書かれている。
理念
この原案は、妖怪同士の契約書に書かれており、最後には「具体的な決闘方法は後日、巫女と話し合う」と締めくくられている。つまり、博麗の巫女(恐らくは霊夢)にスペルカードルールを提案した妖怪が居る、という事である。この妖怪は、今だ不明のままである。
この「命名決闘法案」は、東方求聞史紀に全文(?)が記載されている。
このスペルカードルールが導入される切っ掛けになったのが「吸血鬼異変」である。
幻想郷が外界と隔離されて暫く、人間と妖怪のバランスを崩さない為に、妖怪は人間をむやみに食う事を禁止されていた。その為妖怪全体に無気力化が広がっていた。
そこに吸血鬼が現れる。強大な力を持った吸血鬼達は幻想郷の支配を画策した。妖怪達は無気力な為、来襲した吸血鬼に屈服、妖怪の大半が吸血鬼の傘下になってしまう。最終的には強大な力を持った妖怪に鎮圧されたが、この異変によって妖怪の明らかなパワーダウンを思い知った妖怪達は、博麗の巫女に相談、「スペルカードルール」と呼ばれる一連のルールを考案、導入した。これにより、「遊びに近い決闘」が合法化され、妖怪の無気力化も防ぐ事が出来た。
このスペルカードルールを用いて初めて起こされた異変が「紅霧異変」である。
因みに、スペルカードルール以外の方法も考案されたが、スペルカードルールの弾幕の美しさと多様さが大ウケしたため、それ以外のルールは殆ど行われていない。
ただの紙切れである。
技の宣言に使用するカード、それが「スペルカード」である。カード自体には何の力も無いのだ。つまり、他人のスペルカードを所持し、それを宣言したところで記されている技は出ない。何度も言うが「宣言用の紙」である為、スペルカードが無くても弾幕は出せる。
むしろ、もっと難易度の高い―――というか避けられない―――弾幕も可能なのだが、それでは遊びでは無い為、その様な事はしない*10。
極論、相手に宣言の意思が伝われば良い為、技名を発声する必要は無い。
「The Grimoire of Marisa」は、魔理沙が遭遇したスペルカードの一部(紅霧異変〜地霊殿)を自分なりに纏めた本である。この本で魔理沙は、「ルールの無い世界で弾幕はナンセンスである」と語り、改めてスペルカードルールは殺し合いを遊びに変えるルールである事を強調している。
また、本書内において、魔理沙はスペルカードを以下の様に分類している。
人に見せ、魅せる事に重きを置いたスペルカード。スペルカードの神髄とも言うべきタイプで、魔理沙はこれらのスペルカードが生まれる理由を、「スペルカードルールが遊びであるから」と発言し、本当の殺し合いで使うのはナンセンスであると言及している。この演劇タイプには、個人の感性や能力がはっきりと表れるらしい。
etc.境界「二重弾幕結界」・紫奥義「弾幕結界」
弾を適当にバラ撒くタイプのスペルカード。力の弱い妖怪や、妖精が多用する。
etc.彩符「極彩颱風」・隠蟲「永夜蟄居」
幽霊等を使役して攻撃するスペルカード。使用者のスキルが高くなければ使えないが、その分コスパは高い物が多い。
etc.式神「八雲藍」・黒魔「イベントホライズン」・呪符「ストロードールカミカゼ」
避ける側の動き等を制限するタイプのスペルカード。基本的に弾幕自体は簡単で、プレッシャーに負けさえしなければ攻略は簡単。
etc.夜盲「夜雀の歌」・毒符「ポイズンブレス」
自身の身体能力を向上させて攻撃を仕掛けるスペルカード。「弾幕じゃないだろwww」と突っ込みたくなる物もしばしば*11。
etc.鬼神「ミッシングパープルパワー」・超人「飛翔役小角」
一定の形を取り、次から次へと色んな模様が生まれていくタイプのスペルカード。特性上、パターン化が容易である。
etc.華符「芳華絢爛」・転生「一条戻り橋」
うp主や登場キャラが特徴的な行動をした際、その行動をスペルカードに見立てて*12、コメント職人によって画面左上にスペカ名が表示される演出がされる事がある。実際に登場するスペカは勿論、即興で思い付いたオリジナルのスペカである事もしばしば。
基本的には東方project関連の動画だけにしよう。それ以外の動画に投稿すると荒らしにされる事もよくある。
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↓立て逃げされてどうしようも無(筆者は\ピチューン/しました)(つーか正式名称で書かないってのは一体誰得なんだよ記事ン中で説明しても遅(\ピチューン/))
+87387240
*1:これを基本的に「スペルアタック」と呼ぶ
*2:夜符「ナイトバード」・爆符「メガフレア」等
*3:難題「蓬莱の弾の枝〜虹色の弾幕」・秘弾「そして誰もいなくなるか?」等
*4:新難題「金閣寺の一枚天井」・正体不明「恐怖の虹色UFO襲来」等
*5:「レッドマジック」・「マウンテン・オブ・フェイス」等
*6:一概にそうとも言えないが、大体はそうである
*7:やたらと面倒臭そうな古語とか。中二病丸出しの横文字とか
*8:この宣言により、不意打ちは不可能となっている
*9:が、厳密には弾幕でなくても良い。萃香の鬼神「ミッシングパープルパワー」とか、巨大化して暴れるだけである
*10:因みに禁じられてはいない
*11:前述した通り、弾幕である必要性は無い事に注意して戴きたい
*12:例として、登場キャラが複数に増えたりした場合、画面左上には"禁忌「フォーオブアカインド」"等と表示される