ケイブ(CAVE)開発、AMI発売による弾幕系縦スクロールシューティングゲーム。アーケードゲームとして2003年1月稼動開始。
正式名称は「ケツイ〜絆地獄たち〜」、キャッチコピーは「新・ど本格シューティング」。
前作に当たる「怒首領蜂大往生」と同一の基板を利用しており、グラフィックの雰囲気なども似た印象を与える。
操作は3ボタン制(ショット(押しっぱなしでロックショット)、ボム、ショット連射)。
ロックショットとは直線状のレーザー+射程範囲内の敵をロックオンし自動で当たり続けるショットの組み合わせ。
近年流行の「敵弾の攻撃を無効化する特殊攻撃」のようなものがボム以外には特に用意されていない点で、システム的にオーソドックスといえる。
しかし、そのゲーム性は「大往生」とはかなり異なっている。
「敵を近づいて倒すほど高い倍率アイテムを得ることが出来る」という「オメガファイター」と「マーズマトリックス」を足したようなシステムを採用し、また加減速やカーブを多用した弾幕などが用いられている。
よって弾を避けることではなく適切なタイミングで敵を倒すことが重要視されるゲームである。
基本的に1周エンドのゲームであるが、一定の条件を満たせば「2周目」に突入することが出来る。
さらに1周目をノーミス・ノーボム・1億2000万点以上でクリアすることで突入出来る「裏2周目」が存在し、このモードでのみ出現する真の最終ボス「エヴァッカニア・ドゥーム」は「火蜂(緋蜂)」に続くCAVEシューティングのカリスマ的ボスキャラクターである。
なお、このような2周目のシステムはさらに上級のプレイヤーに対応させる目的で実装されたとされる。
BGMは「怒首領蜂大往生」に引き続き並木学が全曲を担当。ゲームのステージ進行に合わせた曲展開は非常に高い評価を得た。
サウンドトラックは「大往生」とのカップリングで製作され、CAVEのネットショップや各種イベントで入手出来た。
また2005年に株式会社INHから発売された攻略DVDにも、携帯アプリ版楽曲なども収録したサントラが付属している。(ただし2007年11月現在、完売によりメーカー欠品中)
プレイヤーキャラクターのデザインおよびイラストレーションは「美食戦隊薔薇野郎」などの代表作を持つイラストレーター、斉藤智晴によるもの。
その他、敵キャラクターなどのデザイナーはCAVEの若林明。ミリタリー色を前面に押し出し、実在の兵器のデザインが取り入れられた物が多い。
2Dシューティングの限界に挑戦したと言っても過言ではないグラフィックパターンの多さが特徴であるが、2周目ではより多くの敵弾を画面に表示させるため影の部分が削られたりしている。
全員男性。これは前々作「プロギアの嵐」では男女のペア、前作「怒首領蜂大往生」では女性のキャラクターが用いられたため、それとの対比としてこのような構成になったとのことである。
なお、エヴァンズマンはエンディングにおいて同性愛者であるような描写がされており、これがファンの中で非常に話題となった。
ケツイ ~絆地獄たち~ EXTRA(通常版) - Xbox360
ケツイ ~絆地獄たち~ EXTRA(限定版) - Xbox360