おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ! 第1巻書影 以下の文章は10年近く前――「オタリア」発売直後に書いたものなので、ライトノベルにおける「リア充」の描かれ方へのとらえ方が少し古びていると感じられるかもしれません。 ただし、作品分析自体は古くなっていないと思うので、掲載します。(創作論的な側面が強いです) ========== 現在のライトノベルでは、身勝手に想定された「リア充」像が様々な作品で繰り返し描かれ、特に「ギャル」はリア充の中でも特に過剰に拒絶されている。そうした閉鎖的なライトノベルの現状で、「ギャル」を魅力的に描いた『おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてく…