1. 「エルリック・サーガ」シリーズの主人公が転生を繰り返す同一人物であるという設定(もう一つの「エターナル・チャンピオン」を参照)から生まれたTRPG用語。(やや古い用語である)
同じ人格、設定、技能等々のキャラクターを、違うシステムのゲームで使い回す行為、またそのキャラクター。この場合、ファンタジーのキャラクターだからファンタジーのシステムのみで使い回すとは限らず、学園物やサイバーパンクのシステムなどにも平気でコンバートされるのが通常である。
2.上記とは別に、データ的に異常なまでに強いキャラクターばかりを使いたがるプレイヤーの事をも差すらしい。
マイケル・ムアコックが、自己の小説を体系づける為に作り出した主人公。
エルリック・サーガのエルリック、紅衣の公子コルムのコルム、ホークムーンシリーズ(ルーンの杖秘録、ブラス城年代記)といった一連の小説の主人公を関連付け、同一人物がさまざまな世界に転生し、法(秩序)と混沌のバランスを取るために戦う。
と行ったスタイルを取っている。後から出てきた小説の中では、それぞれの主人公や物語をクロスさせたりリンクさせたりしている。
その他のマイケル・ムアコックの書いたSF小説ともリンクしているらしい。
「私の書いた小説の主人公は全て同一存在の転生である」
言ったもん勝ち。
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殊能将之「キマイラの新しい城」(講談社ノベルズ ISBN:4061823914)は、このシリーズへリスペクトした、本格ミステリである。