古代ローマの初代皇帝、オクタウィアヌス(ガイウス・ユリウス・カエサル・オクタウィアヌス Gaius Julius Caesar Octavianus)のこと。
元々は「尊厳なる者」という意味の称号の一つであった。オクタウィアヌスが帝政を創始し、以後はローマ皇帝だけが与えられる称号という仕来りを定めてからは、ローマ皇帝を象徴するものとなった。
現在では、オクタウィアヌスを指す固有名詞として用いられることが一般的である。
今でこそ「尊厳なる者」であるが、当時の意味では鳥にちなんだ名前で、人間につける名前ではなかったという。
B.C.27年から14年までの41年間(歴代皇帝中最長)も皇帝に在位し、元首政と呼ばれる統治体制を樹立したことで、パクス・ロマーナ(ローマの平和)を齎した。
また、ローマを芸術の都にしようと詩人(ウェルギリウス、ホラティウス、セクストゥス・プロペルティウス)や歴史家(ティトゥス・リウィウス)などを庇護したことで、ラテン文学は黄金時代期を迎えた。
ビザンチン帝国のユスティニアヌス大帝、フランク王国のカール大帝、神聖ローマ帝国のカール5世、フランス皇帝ナポレオンは、アウグストゥスの世紀のような偉大なローマ帝国の威光を復活させようとした。
八月生まれのアウグストゥスが自分の誕生月が小の月だったのを嫌い、二月から一日持ってきて八月に付け加えた