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らくだ・こぶに

(読書)
らくだこぶに

谷川雁の別ペンネームの一つ*1で、主に、ラボ教育センター在籍(1967年〜1979年)時の仕事に使われた*2ものである。

らくだ・こぶに名義での仕事は主にラボ・ライブラリーの作成であり、各国の伝承・童話の再話・翻訳や創作童話の執筆にあたった*3。谷川のラボ(旧テック)在籍時は一般に彼が筑豊の大正炭坑での闘争の終結の後に上京し「沈黙」していたと理解されている時期にあたる。

谷川はラボ・ライブラリー『国生み』の発刊によって起きたラボ内部の混乱を契機として彼を支持するテューター*4・事務局員らとともにラボを離れることになる*5。その後、彼はともにラボを離脱した支持者とともに「十代の会」(のち「ものがたり文化の会」)の運動を立ち上げてラボのテーマ活動の継承・深化という課題に取り組む。その取り組みはやがて宮沢賢治の童話をテーマとした『人体交響劇』という成果に結実する。

「らくだ・こぶに」の著作

  • [構成]
    • らくだ・こぶに 1977.7 「日本の祭り歌4曲・らぼっこばやし」 『歌のすきなことりになろう 2』ラボ教育センター
  • [評論]
    • らくだ・こぶに 1980.02 「根の国の力 -少年少女との対話-」『根の国の力 -国生み発刊にあたって-』 葦牙購読者の会
      • のち、谷川雁名義の評論集『意識の海のものがたりへ』(1983, 日本エディタースクール)に収録
    • らくだ・こぶに 1981.11 『青の発見―「テーマ活動」ノォト1』 物語テープ出版
      • のち、谷川雁名義の評論集『意識の海のものがたりへ』(1983, 日本エディタースクール)に収録

[関連サイト]

*1:「谷川雁」も筆名である

*2:「十代の会」の機関誌「十代」初期で使用例がある

*3:初期のライブラリーには無署名の作品もある

*4:ラボにおいて指導者はテューターと呼称される

*5:このときラボ(テック)創業者の榊原陽も支持者とともにラボを離脱し、ヒッポ・ファミリークラブを結成する

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