1つの日記だけで終わる短編小説を書く人たちの集まりです。
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Blue あなたとわたしの本 255 映画「PERFECT DAYS」をもう観られただろうか。あなたがどういった感想を抱くのか、とても興味がある。もしまだ観られていなかったら──ネタバレもこれから書いていくので──鑑賞後にこの文章を読んでもらってもいいのかもしれない。 真っ白な状態で映画を観てみたいとお考えなら。 役所広司演じる平山さんの最後のあのシーン。 車中、正面からの大写し。その変化する表情…
北山さんは 依頼人について 自分の目で 確かめて依頼を受けろと言っていたけど...... 初めての依頼で 嬉しさと不安が入り交じり 体が落ち着かず ソワソワしながら 僕はタクシーで 依頼の場所へと 向かっていた...... なんだか 見覚えのあるような道をタクシーに乗りながら感じ... 進むに連れて 実感していた...... 着いたときには ここは...... (父さんのお墓がある場所だ)
酔言 33 一つの疑問がどうしても湧いてくるのです。個人の内的感覚に結びついていない思想なるもの、己れの感覚の担保のない思想は、たんなる精神の空転なる運動にしかすぎないのではないか、概念の組み合わせ論理的な整合性を追うだけでは必ず他者に乗り越えられるだけではないのか、銃弾が実際に頭の上を飛び交っていない下での思弁の有効性はいかなるものか、一つのパラダイスを求める思想よりも、大多数の私を含めて愚鈍者…
苦しいけど、人生は与えた者勝ちなんだろう 騙されて奪われても、それは負けではない 与えて微笑んで手を携えてする人間が、最期に暖かみで迎えられるのだろう 苦しいかもしれない、その上で与えてシェアして、 分かち合ったことごとを喜べる人生を送っていきたい
涼しい風が吹き抜けて、尊き青が広がっていく。 ベッタリ張り付いたような薄い雲がゆっくり流れる。 「天気が良いねぇ。」 のんびりとした声に振り返り笑みをこぼした。 「ひとみも絶好調だね。」 「当然でしょう?」 にこにこしながら隣に並ぶ彼女に 自然と私の気持ちも引っ張られていく。 「合図はなんだっけ?」 「忘れちゃったの?」 せっかく一生懸命考えたのにと口を尖らせるひとみが 面白くて笑ってしまう。 拗…
桜 今週のお題「小さい春みつけた」 「小さい春」というより、すでに春になっていた。 毎年のように、春を感じるのはたやすい。まず、目と鼻に来る。 花粉である。 今年の私の症状は、主に目に来ている。 小さい小さい春(花粉)をいやでも見つけてしまうのである。 花粉が飛散する時期になるとかゆくなる。この春はかゆみが高じて、目が腫れているような感じになった。 二月の半ばから末くらいからその症状が始まって、今…
「お~いお前ら、遅いぞ走れ~!」 退屈な一日の授業を終えて昇降口から外に出ると、ひどく細長いノックバットをかついで校庭のマウンドの土を退屈しのぎに足裏で均しながら、声をかけてくる薄汚れたウインドブレーカー姿の男がいる。部活に来る面倒くさいOBだ。 監督はいつも遅れ気味にやってくるが、部活に来る面倒くさいOBはだいたいいつも先にいる。時にはベンチで煙草を吹かしながら、「お前らは吸うなよ~」と矛盾した…
わたしは「チーズてりたまマックバーガーセット」 妻は「のり塩じゃがバターベーコンてりたまバーガーセット」を注文。舌を噛みそうだ。期間限定は情報量のお祭りでもある。 セットのそれぞれのサイドメニューをポテトにし、さらに40円を課金して期間限定のシャカシャカポテトに変更。フレーバーは、 「梅のり塩」と「にんにく黒胡椒マヨ」をチョイス。 これが本日1回目のドライブスルーで私たち家族が注文したものだった。…
前話はこちら。 kuromimi.hatenablog.com *** 晶は結局翌日には早々と片付けを終えてしまった。後には空の部屋だけが残された。まるでそこだけ持ち主を失ったかのようだった。そうして姉はその後一日だけ滞在し、実家からアパートへと戻っていった。正直いつ帰ったのかは俺にもわからない。週明けになって大学の講義に出なくてはならなかったから。ただ、最後の1日はどこかに出掛けていたようだった…
執筆が進まない人の為に、私の執筆現場をご紹介 現在、兼業作家である私は一般企業でも普通に仕事をしています。その為、労働時間は通常は8時間です。私が出版社に原稿を送って審査に通過、その後『電子書籍』でデビューしたのは20年以上も前の話ですが、この時の原稿は直前まで勤めていた会社を退職し、求職活動中の半年間に書いたものです。実際に書籍となった文章量は『原稿用紙換算150枚』です。現在の執筆に使える時間…
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