International Launch Services
ロシアのプロトンロケットを商業利用するため、1993年にロッキード社とエネルギア社、ロシアのフルニチェフが共同で設立した国際ベンチャー企業。ソ連崩壊に伴って解放されたロシアの打ち上げロケットをアメリカが利用できるようにする米露の協定に従ったもの。
初期にはアトラスロケットとプロトンロケットの商業打ち上げを行っていたが、2006年にロッキード・マーチン社が撤退したことにより、プロトンロケットのみを扱うようになった。今後はフルニチェフによって開発されているアンガラロケットの打ち上げも行う予定。
同様の手法で旧ソ連の打ち上げロケットを活用する企業は、アメリカ・ボーイング社によるシーローンチや、欧州・EADSによるスターセム、ユーロコットなどがある。
[英] Instrument Landing System
ILS(計器着陸装置)とは、航空機が計器を使って着陸するのを支援するシステム。
飛行場付近に設置された装置から、着陸のため進入中の航空機に対し、指向性のある電波を発射して、滑走路への進入コースを指示する無線着陸援助装置である。
ILSは下記の4つの装置からなり、航空機はこれらの電波を受けて、計器に進入方向、進入角、距離を表示し、また、自動操縦によって着陸することができる。
2013年4月1日現在で、日本には62の飛行場にILSが設置されている*1。ただし、すべての滑走路、双方向滑走路に対応しているとは限らない。
ILSには、その精度に応じて5段階のカテゴリーがある。カテゴリーの数字が大きくなるほど着陸決心高度は低くなり、従って悪天候・低視程での着陸が可能となる。
カテゴリー | 着陸決心高度 | 滑走路視距離 |
---|---|---|
カテゴリーI (CAT I) | 200ft以上 | 550m (1800ft) 以上または視程800m以上 |
カテゴリーII (CAT II) | 100ft以上200ft未満 | 350m (1200ft) 以上 |
カテゴリーIIIA (CAT IIIA) | 100ft未満または設定なし | 200m (700ft) 以上 |
カテゴリーIIIB (CAT IIIB) | 50ft未満または設定なし | 50m (150ft) 以上、200m (700ft) 未満 |
カテゴリーIIIC (CAT IIIC) |
*1:防衛省、米軍、地方公共団体設置飛行場を含まない