作戦変更 まさるは車に戻り榊原さんと詳細を詰め、行動開始。めおと道場は煌々とライトアップしているが、県道の両サイドは雑木林で人家が無く外灯の間隔が離れていて薄暗く尾行には都合が良い。道場の手前から、小道を入り裏側を通って白樺林に入りプレハブの裏で片膝をついて様子をみる。仮設のプレハブには明かりが点き、テレビ放送の音が聞こえて誰かいる感じ がする。榊原さんが出発前に気配りをして、不審者に在宅を知らす。 ターゲットは工事中の門に身を隠すように、うずくまって居たようだが動きだし、這う身を低くして近づいて來る。右手には何か持っているが拳銃ではなく、刃物かも知れない。工事中の現場は、残材や砂利が無造作に…