今年は第一次世界大戦開戦から110周年です。当時、日本は中国・膠州湾の青島(チンタオ)をめぐるドイツとの戦争に勝利し、その結果、ドイツ軍とその友軍であるオーストリア=ハンガリー軍の将兵4,500名以上を俘虜(=捕虜)としました。そして設立・閉鎖時期がそれぞれに異なるものの、総計16もの俘虜収容所が日本各地に設立されることになります。 九州大学大学院人文科学研究院では、このたびドイツ・ハイデルベルク大学からメルバー・琢磨博士をお招きし、このドイツ兵俘虜収容所に関する史料調査を共同でおこなってきました。本企画では、その成果と将来的なデジタルアーカイブ構築の展望について報告・議論します。 日時:20…