東日本大震災となでしこの戦い なでしこジャパンがポルトガルから帰国し成田で解散した数時間後、東日本大震災が発生した。監督の佐々木則夫は選手全員の安全を確認した後、「なでしこジャパンは、ワールドカップに出場出来るんですか」の確認をとった。 協会の判断は「問題ない」だったが、選手たちの心は揺れていた。あまりの被害の甚大さに「こんな時にサッカーをしていいのか」という負の心理に落ち込んでしまったのだ。 またこの原発事故で、東京電力マリーゼはサッカーどころではなくなり、練習拠点のJヴィレッジも災害対策の前線基地となった。マリーゼの選手だった鮫島彩は、関係者の尽力もあり急遽アメリカのチームへ移籍する。原発…