作家。 1959年東京生まれ。女子美術大学卒業。 1988年『少年アリス』で第25回文藝賞受賞。 代表作『天体議会』『テレヴィジョン・シティ』『新世界』。 初期の少年たちの友情をテーマにしたメルヘン調の作品から、 中期の肉体と精神のアイデンティティーを追究したSF風の作品、 近年の同性の恋愛を軸とした現代小説までその作風は幅広い。 10代の少年たちを主な登場人物とし、小道具や設定に趣向を 凝らす耽美的な作風が、10代の少女たちを中心に支持されている。
ゴッホの犬と耳とひまわり 作者:長野 まゆみ 講談社 Amazon ゴッホの署名入りの書き込みがある戦前のフランスの家計簿 その書き込みの真贋を求めて翻訳を依頼される語り手 しかし話はゴッホからどんどんそれて家族の歴史やら菌類とインクやら謎の私家版絵本やらに散らかっていく そして謎は解かれぬまま この前読んだ原田マハのゴッホの強引な着地とは対極
こんにちは 初投稿です 自己紹介も兼ねて、 これまで読んできた小説のベスト10を紹介したいと思います 第10位 「海」小川洋子 短編集です 「銀色のかぎ針」は4ページ「缶入りドロップ」は2ページ たった数ページの短編 それだけで、人は感動することができる そのことを教えてくれた作品 海(新潮文庫) 作者:小川 洋子 新潮社 Amazon 第9位 「左近の桜」長野まゆみ 男性と男性の関係巻き込まれ体質の男のコが、年上の男性たちを引き寄せてしまう本人は望んでいないにも関わらず、それが起きてしまう そのような物語だと知らずに読んだただ、意外と読めてしまった 雰囲気の良さなのか強気に出ようとするも最後…
パソコンもスマホも無い時代のレトロな机上。 ここで少年は何を考えながら日々過ごしていたのか。 小さな妄想をしながらお茶を一杯… 「美少年」とタイトルにした所以は、これが長野まゆみのとある作品をテーマにしたカフェの展示だから。
突然ですが『ファンレター』って送ったこと、ありますか? 私は今まで1度だけ送ったことがあります。 しかも『恋に恋する乙女』な十代の頃ではなく、20代の中頃に😳 それが漫画家の 📔望月花梨さん でした。 『トーマの心臓』や長野まゆみさんの作品のような空気感 📔『純粋培養閲覧図』 という、透明で美しい響きにひかれて書店の棚から取り出し 🔸新緑の薄緑とフレームの深緑🔸透明で儚げな男の子と女の子 タイトルのイメージ通りの表紙に魅せられて読み始めると、ストーリーも驚くほどイメージ通りでした。 物語の舞台は中学校。 『純粋培養』されているのは、子供の自分と大人の自分がまだ分離している、不安定な状態の中学生…
『あのころのデパート』 長野まゆみ 著 新潮文庫 先月1月31日で渋谷の東急百貨店本店が閉店した。55年の歴史だそうだ。跡地には36階建ての高層ビルが建つ予定らしいが、百貨店を再開するかどうかは未定という発表がされた。 2022年末には、西武百貨店池袋本店にヨドバシカメラが出店する計画が進んでいる件に豊島区長が反対を表明して、物議を醸しだした。 日本国内において、百貨店・デパートは終焉を迎えつつある。 “積読”になっていたこの本は2012年に出され、2016年に文庫化されたものだ。つまり、10年くらい前の著者は、デパートの衰退を残念に思いつつ、まだ何とかなってくれるのではないかという淡い期待を…
本ページはプロモーションが含まれています こんにちは、「夢と読書 一期一会BOOKS」の萌菜花です。 今回ご紹介する本は「少年アリス」です。 きれいな表紙とタイトルに惹かれ、この本を選びました。 宮沢賢治さんの「銀河鉄道の夜」や萩尾望都先生などの作品、「不思議の国のアリス」が好きな方におすすめの一冊です。 本の情報と本の内容、感想を本の中の言葉を引用しながら書きたいと思います。 気になる方はぜひ、最後まで読んでください。 なお、こちらは「夢と読書(ラクマで古本屋モドキ)」にて、実際に販売中の商品になります。
もう2月なのに、ぜんぜん花粉を感じないミルミルです。こんにちは。 ほとんど家からでない生活をしているからか?
名は体をあらわす、という言葉があるけれど、どんな名であっても、どんな体であっても、「その人」が「その人」であれば、それでじゅうぶんなのだよな、というようなことを考えている。こわがりだったり、見栄っぱりだったり、少しいじわるだったり、やさしかったり、不安定だったり、つよかったり、よわかったり。どんな体であっても、大切にしてくれる/大切にしたい、とかんじられる人と出会えることができるなら、それはとてもうれしくてやさしいことであるなあと思った。 鳩の栖/長野まゆみ www.shueisha.co.jp 短編集である。こうやって感想を書いているのだから、すでに一冊すべて読んでいるのだろうと思われるかも…
長野まゆみは「少年アリス」を読んだことをきっかけに、その世界観のとりこになってしまい、今では立派なまゆみストになってしまった私。 梅雨ということもあり、この前読了したのは「雨更紗」 雨更紗 (河出文庫) 作者:長野まゆみ 河出書房新社 Amazon 毎度のことながら私の読解力がないので、ざっくりとした感想になると思いますが、ここに記録していこうと思います。 ★あらすじ この物語の主人公の哉は、教師の越知にノートを渡すようにと頼まれて従兄の玲の家を訪ねる 哉自身は玲に苦手意識があり避けていたのだが、ある雷雨の日、哉は玲の家に泊まることになった いつもと違う寝具のせいか寝苦しいながらも、哉がうつら…
昨日載せたセレナイトの卵は長野まゆみ先生の「鉱石倶楽部」で購入したのですが、同じ日にセレナイトの卵を手にした画像をNoelさんから送っていただき、あまりのシンクロにびっくりしたのでした。 というか、私はNoelさんから送られてきた画像を拝見するまで、私がポチッとした卵型の鉱石がセレナイトというものだとは全く認識していなかったのです。 ただただ、その卵型のフォルムが可愛いなあと。 それに、長野先生のお話にはよく石膏の卵やレダの卵というものが出てくるのです。 先生の処女作「少年アリス」でも早速石膏の卵が登場します。 先生の作品にとっては欠かせないアイテムなんですね。 一方、Noelさんは私がブログ…
社会人2年目に突入した長女。 4月から新しい仕事を任されることになった。 義務教育を終え、高校生になった長男。 4月から寮生活を始めることになった。 ワタシは、ただでさえ心配症なのだが こと、子どものこととなると 心配のループから抜け出せなくなる。 ご飯はちゃんと食べてるだろうか 掃除はちゃんとしているだろうか 仕事はちゃんとやれてるだろうか 勉強はちゃんとしてるだろうか 職場の人間関係はうまくいってるだろうか 友達とうまくやれているだろうか 次から次に浮かび上がる心配事に 気づけば、大丈夫?大丈夫?と尋ねてしまい 子どもたちからは「大丈夫だって!!!」と 語気を強めて言われ、うんざりされる始…
感受性の生きている人からの感想こそが「エモ」のリソースだな、と実感した会でした。 https://twitter.com/search?q=%23きらめく一句を探すワークショップ&src=typed_query&f=top このワークショップでは、参加者は句作はしません。 出版されている句集から選んだ句を、「夏雲システム」というインターネット句会システムに投句、選句して読み合うという試みをしました。 オンライン句会 | 夏雲システム https://nolimbre.wixsite.com/natsugumo 各人が特選一句に2点、並選3句に各1点を入れて句を選びます。 ネット句会システムの選…
さてさて、今月もやってまいりました。「文芸誌を一年間読んでみるチャレンジ」の定例報告会です。今回は第一回と同様に地元の読書会「本の会」の場を借りて、参加メンバーがそれぞれの感想を発表しました。 クレイジーなチャレンジについてはこちら himasogai.hateblo.jp 群像・Sさん 松永K三蔵さん『バリ山行』が面白い。前半から中盤に向けてのスピード感、最後の散開する感じがストーリーとあっている。まだデビュー二作目で、単行本は出されていないけれど、出たら絶対人気になりそう 柴崎友香さん『帰れない探偵』も好き 長野まゆみさんの作品はもっと長いのを読みたい 群像は厚いので持ち運びやすいようにと…
・団地で暮らそう! 長野まゆみ/著 ・月への梯子 樋口有介/著 ・愛しい小酌 寿木けい/著 ・日常は5ミリずつの成長でできている 一田憲子/著 ・小説家の一日 井上荒野/著 ・暗がりで本を読む 徳永圭子/著 ・ののはな通信 三浦しおん/著 ******* 小説もエッセイも料理本も~と、 欲張って読んでいた三月。 ここでも「ぼちぼちと~」 本を読むのは のんびりと~^-^
カウボーイ疾走、本当に良い曲だ、歌詞が一言一句素晴らしい。 自分の中の考えを一つ一つめくるとその下地にどれだけ小沢健二の歌詞が入っているかということに気づく。ほぼ「薫陶」のレベルだったんすよね 遠心力だけで逃げていく先なんてどこもありゃしない←嫌なことから就職先を見つけようとして失敗してる奴すぎるな。でもやっぱそうなんだなって最近感じている、したくないことを考えてもなにも始まらないみたいです。 逃避 長野まゆみの彼等という小説に、「僕がこのまま目覚めなかったら遠いところに連れてってくれませんか」「蓼科高原に行きたい、」みたいなセリフがあって、それを読んで以来蓼科高原にずっと行きたい。 >普通に…
鏡花文学賞とは 「泉鏡花文学賞」と「泉鏡花記念金沢市民文学賞」の2つの賞からなります。 鏡花文学賞条例 第1条より 幾多の文学者を輩出した本市の文化的伝統の継承発展を図り、市民の文化水準の向上に資するため、すぐれた文芸作品に対し、鏡花文学賞を贈与するを目的とする。 泉鏡花文学賞とは 金沢市が主催する文学賞 全国規模の地方自治体主催の文学賞としては、全国に先駆けて昭和48年に制定された文学賞 昭和48年5月 泉鏡花文学賞制定趣意書より 金沢に生まれ、近代日本の文芸に偉大な貢献をなした泉鏡花の功績をたたえ、あわせて鏡花文学を育んだ金沢の風土と伝統を広く人々に認識していただき、文芸を通じ豊かな地域文…
小説 好き?好き?大好き?/R.D.レイン 湖畔地図製作社/長野まゆみ 不夜島/萩堂顕 ノンフィクション イラク水滸伝/高野秀行 遺伝子が語る免疫学夜話 自己を攻撃する体はなぜ生まれたか?/橋本求 ゲーム スーパーマリオブラザーズ ワンダー ゼルダの伝説 ティアーズ・オブ・ザ・キングダム 小説 好き?好き?大好き?/R.D.レイン 好き? 好き? 大好き? (河出文庫 レ 5-1) 作者:R・D・レイン 河出書房新社 Amazon 愛がなければ応えられないだろう、という問答や様相をいくつも描いた詩集のような作品である。 そこに表されている愛情を文字から読み取るよりも、気が狂うようなコミュニケー…
やっと風が止んだ。澄明な夜になった ■2024-02-27 22:00:54 すごい、怒涛の回復運転だ。上原発車場面で8分延だったのが、2分延まで縮めて遊園をガタガタと通過した、さらにまだ飛ばすぞ、前の急行に追い付いたらほぼ定刻に戻したことになる ■2024-02-27 21:12:04 ほお、こっち8分くらい遅れてるけど快速急行を待たせて順番どおりこちらが先に急行線に入った。そしてめっちゃ飛ばしてる ■2024-02-27 21:01:36 “東京メトロ千代田線との相互直通運転を中止 なお、東京メトロ千代田線との直通特急ロマンスカーは運転いたします” という、珍しいパターン ■2024-02…
湖畔地図製作社作者:長野まゆみ国書刊行会Amazon いやあ、不思議で、奇妙で、素晴らしい本だなあ。スコープオブジェって、はじめて知ったよ。このミクロで世界が広がる玄妙な美術に、長野まゆみのナラティブがなんと似合うことよ。
最近買った本。 髑髏の匣/山本タカト 湖畔地図製作社/長野まゆみ トリックといかさま図鑑/マシュー・L・トンプキンス 暗闇の美術/S・エリザベス 神/シーラッハ だれか、来る/ヨン・フォッセ キリストと性/岡田温司 アルマジロの手/宇能鴻一郎 文豪ストレイドッグス 太宰を拾った日/朝霧カフカ 10の奇妙な話/ミック・ジャクソン 82年生まれ、キム・ジョン 最後のユニコーン 旅立ちのスーズ/ピーター・S・ビーグル ファミレス行こ。 上/和山やま 夜のみだらな鳥/ホセ・ドノソ かわいいピンクの竜になる/川野芽生 Blue/川野芽生 シルヴィア・プラス詩集/シルヴィア・プラス 嘔吐/サルトル
今朝も五時四十分起床。日の出の時間がかなり早くなってきたようで、六時を過ぎると東側の部屋はうっすらと窓から陽がさすようになり、葵が空の色が徐々に変わっていくのを窓辺で楽しんでいるように見えた。鳥たちの鳴き声もよく響く。 仕事が追いつかないのでこの三連休もある程度働くことにしている。朝イチで某案件の企画書を進め、掃除を挟んで仕事再開。録画しておいた「水曜日のダウンタウン」を観ながらパスタで昼食をとってから、また仕事再開。夕方は少し長めにウォーキングし、住宅街のあちこちの庭木に鮮やかな橙色をした柑橘系の実がなっていたり椿や梅の花が咲いているのを眺め、戻ってまたまた再開。 夕食は鍋を食べた。 長野ま…
アマゾンプライムで Jアニメの怪作アラーニェの虫籠が無料で見られる! キービジュアルでピンときて、レビューを見ると卒業制作とか散々に書かれておりましたが、自分の感を信じて見てみたところ、 すごく面白かった! 長野まゆみの「夏至南風」とかディープな古典文学とか好きな人は、 すごく良いのじゃないのかなぁ タイトルの語感とか、イラストのテイストが気になった方は見ることをおすすめします。 耽美で美しい映像美で、ストーリーもどういうことだったのか、何回もみてじっくり考察したくなる映画です。 ぜひ一度、何もわからない状態で見てから、下記の私の考察を読んでみてください! 独特の画風で、アニメなのか、実写なの…
안녕하세요 アンニョンハセヨ~ (こんにちは) まだ読んだことがないかと思って読んでみたら、なんと2回目でした。文章自体は読みやすいけれど、読んでいるうちに迷子になるような、帰り道も行き先も分からなくなるような、そんな話です。舞台は、現代日本っぽい。タイトルと表紙からは、どこか架空のヨーロッパを舞台としたファンタジーを想像しましたが、そういう意味ではまったく違いました。(たぶん前にも同じようなことを思ったような………) 兄と弟、あるいは書物と燃える石 作者:長野まゆみ 大和書房 Amazon タイトル:兄と弟、あるいは書物と燃える石 発行年月日:2015年7月1日 第1刷発行 著者:長野まゆみ…
これは昨日食べた星乃珈琲のスフレパンケーキ。昨日はパンケーキを絶対食べると決めていた。なぜなら図書館で"Nate the Great"シリーズを読むと決めていたからだ。Nate the Great作者:Sharmat, Marjorie WeinmanYearlingAmazonハードボイルド(風)探偵Nateの大好物はパンケーキ。ちらりと見かけていた感想からパンケーキが食べたくなる本だろうなと予想がついていたので、図書館に行く前に先んじてパンケーキを食べていたというわけ。ちなみに大正解だった。 こういう風に、読書体験を最大限最高にするための儀式のようなものをするのが好きだ。儀式のように本を読…