『赤朽葉(あかくちば)家の伝説』
桜庭一樹の著作。
2006年12月、東京創元社より出版。
本作で第60回日本推理作家協会賞を受賞。第137回直木賞候補作。
ISBN:4488023932
“辺境の人”に置き忘れられた幼子。この子は村の若夫婦に引き取られ、長じて製鉄業で財を成した旧家赤朽葉家に望まれ輿入れし、赤朽葉家の“千里眼奥様”と呼ばれることになる。これが、私の祖母である赤朽葉万葉だ。
――千里眼の祖母、漫画家の母、そして何者でもないわたし。高度経済成長、バブル景気を経て平成の世に至る現代史を背景に、鳥取の旧家に生きる三代の女たち、そして彼女たちを取り巻く不思議な一族の姿を、比類ない筆致で鮮やかに描き上げた渾身の雄編。
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