一般には馴染みが薄いかもしれませんが、学術雑誌に投稿した論文が掲載されるには、レフェリーと呼ばれる匿名・複数の査読者から査読(審査)を受ける必要があります。 拙稿「呉のやぶの多様性と経時的変化」の場合、「日本民俗学」に掲載されるまで二度、要修正(revision)の査読結果を受け、三度目の投稿で採択(accept)されました。 ここで紹介したいのは、一回目の投稿時にレフェリーから受けたコメントの一部です。 2019年10月28日付 査読結果通知書からの一部抜粋 本論の現地調査では、やぶの多様性が示されているが、各地の秋の祭礼の中でのやぶ位置付けや、秋の祭礼自体の全体像に関する記述が希薄である。…