美術の国、これは誰でも考える事で美術家は是非此処で修行をしなければならない、という事は建築物や郊外の景色が皆絵になる様な事とルーブル博物館には美術品が網羅されており、研究材料に事欠かないという事も重要な要素である。又フランス人が美術思想に富んでいる事も又この国を美術の国としている。 殊に装身具、貴金属、化粧品等は世界の市場で、もてはやされている。一夜有名なグランドオペラを鑑賞した。建物は周囲を見事な彫刻物で飾られて居りパリーの代表的な建築物である。切符を手に内部に入るとその建築美の素晴らしさは驚く他はない。回廊も階段も柱も皆大理石で大広間はシャンデリヤが皎々と昼間の様に緋色の絨毯を照らしており…