蚊が媒介するウイルス性の疾患。
日本脳炎ウイルスの近縁種であるウエストナイルウイルスに感染することによる。ウイルスに感染した鳥から吸血した蚊が人を刺すことで人にウイルスが感染する。
日本でのウエストナイルウイルスの発生は確認されていない。
ウイルス感染が報告された地域で蚊に刺され、潜伏期間とされる(3日〜15日)期間にインフルエンザのような症状が出た場合は、速やかに検査を受けて下さい。
感染しても約80%は無症状に終わる。
約20%は軽症状で、発熱・頭痛・背部痛・筋肉痛・関節痛・食欲低下などの症状が約一週間程度続いて回復する。
1%以下ではあるが、特に高齢者等は重い症状をしめすことがある。頭痛・高熱・昏睡・震え・錯乱・痙攣などの脊髄炎・脳炎症状が見られ、死亡率は3〜15%となる。
特効薬やワクチンはなく、対処療法が中心となるので、感染を予防することが重要である。
国立感染症研究所(感染症情報センター (IDSC) ウエストナイルウイルス)、厚生労働省のWebpageをご覧ください。