【公判調書2984丁〜】 「第五十六回公判調書(供述)」 証人=遠藤 三(かつ)・七十歳 * 福地弁護人=「(原審記録第七冊の昭和三十八年六月二十七日付の被告人の供述調書末尾添付の図面(2)二一一四丁を示す)これは何を示す図面でしょうか」 証人=「これも時計を捨てた場所の図面じゃないかと思われます」 福地弁護人=「左下の方に時計を捨てた所という説明がありますね」 証人=「ええ、ございます」 福地弁護人=「この図面で見ると三叉路の、この図面に向かって左上の角の辺りにマークがついておりますね」 証人=「はい」 福地弁護人=「あなたの記憶では被告人はここに捨てたというような供述をしたんでしょうか」 …