『英雄の生涯』(Ein Heldenleben)
リヒャルト・シュトラウスが作曲した交響詩。作品番号40 1899年、フランクフルトで初演。 高度な演奏技術を要し、オーケストラの合奏能力が試される作品である。 ヘルベルト・フォン・カラヤンが好んで演奏した。 amazon:Ein Heldenleben amazon:英雄の生涯
R.シュトラウス:英雄の生涯*交響詩 [DVD]
リヒャルト・シュトラウス リヒャルト・シュトラウスの音楽が好きです。 昨秋、ヘンリック・ホッホシルト氏(ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のコンマスで、パシフィック・フィルハーモニア東京の特別主席コンマス)がプロデュースした室内楽演奏会で、晦渋な『メタモルフォーゼン』(七重奏版)を楽しんだほか、ここ2年くらい、何度か演奏、上演されたアルプス交響曲と楽劇『サロメ』を都度聴きに行ってます。 サロメではジョナサン・ノット/東京交響楽団によるコンサート形式上演が素晴らしく、昨年の『エレクトラ』は都合で行けなかったのですが、当日の予定が微妙ながら今年予定されている『ばらの騎士』には是非行きたい。 叙…
先週のウィーンフィルに続き、こんどはベルリンフィルを鑑賞。なんと贅沢なことでしょう。 指揮はロシア人のキリル・ペトレンコで、曲目にはリヒャルト・シュトラウスの交響詩が入ってて、なんだかウィーンフィルと被ってるような……。それともコラボ企画か? ペトレンコを生で聞くのは初めてですが、ロシアのオムスク生まれ。ロシア中南部の都市で、いわゆるシベリアにあり、南側はカザフスタンです。父親はウクライナのリヴィウ出身とのこと。 レーガー:モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ R.シュトラウス:交響詩『英雄の生涯』 Op.40 公演情報 レーガー:モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ 以前から退屈な曲だと…
www.sso.or.jp 2022年度の初回となるKitaraでの札響定期は、当初予定から演目と指揮者はそのままに、協奏曲のソリストのみ出演者の交代がありました。前の週に開催された川瀬賢太郎さん指揮のhitaruシリーズ定期が大変素晴らしかったため、川瀬さんの師匠の広上淳一さん指揮による今回の公演を私はとても楽しみにしていました。 また2022年度は、「オンラインロビーコンサート」に代わり「オンラインプレトーク」が配信されるとのことです。初回はコンサートマスターお二方(会田莉凡さん、田島高宏さん)がご出演。以下のリンク先から動画視聴できます。 www.sso.or.jp 札幌交響楽団 第64…
『英雄とは、自分のできることをした人だ。一方凡人は、自分のできることをせず、できもしないことをしようとする人だ。 ロマン・ロラン』 自分の時間は限られています。 一日24時間、1年で8760時間、10年で87600時間、50年で438000時間。 誰でも、同じです。 でも、自分の前には、やらなければならないコトが積み上がっていきます。 一方、興味があるコトに熱中していると、あっという間に時間だけが過ぎていきます。 まさに、「光陰矢のごとし」です。 最近は、高速インターネットの普及で動画サイトが両手を広げて大歓迎してくれる時代ですから、何時間あっても足らないと感じる人も多いでしょうね。 動画サイ…
連休最終日、部屋にこもって「ビッグ・フィッシュ」を観ました。 大人になって父・エドワードと距離を置くようになった息子・ウィル。 最初のうち私も、ウィルの気持ちわかるなあ、でした。 なんでもかんでも話を大きくして尾ひれをつけて喋る。 どこまでが本当で、どこからが作り話なのかわからない。 ウィルの結婚披露宴でさえ、主役をそっちのけで喋ってしまう。 そりゃ嫌われて当然でしょ、と。 でもなぜか、ウィル以外の皆は、それを咎めたりしない。 母も、妻も、他の人たちも。 それどころか、エドワードの話を楽しんでいる様子。 エドワードの話は、いわば「英雄の冒険譚」のようなもの。 ありえないよねえ~、虚言癖のある人…
書いた。嗜むことについて(1):能動的、そしてその他。 - けろやん。メモつづきを書いていこう。今回は、クラシック音楽を聴くことについて。聴いている。Strauss - Complete Orchestral Worksアーティスト:Strauss, R.Warner ClassicsAmazonリヒャルト・シュトラウスの9枚組のCD。シュトラウスといえば「ドンファン」と「英雄の生涯」は、学生時代にオーケストラで演奏したので思い出深い。とくに後者については、最終学年の最後の演奏会で演奏したので感無量。右手の腱鞘炎がひどくなっていたのだけど、なんとか耐えて楽しめた。No.284 R.シュトラウス…
えっ、もう5月ですか!?早すぎませんか!?どういうことですか。 2023年7月上旬は釜山へ。(どうでもいいけど「ぷさん」の変換で「富山」が最初に出るのはどうなのか、macよ)食べたいものが多すぎるのに、胃がついていかず。また行かねば。 朝からあわび三昧! 釜山映画体験博物館 2023年7月11日(火)テート美術館展内覧会国立新美術館 テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ | 企画展 | 国立新美術館 THE NATIONAL ART CENTER, TOKYOテートのコレクションの幅広さを改めて感じた展覧会。ハンマースホイも2点。個人的には後半の現代美術の章がよかった。 2023…
北海道・旭川市でFM番組(*)のパーソナリティをつとめるアサリ(浅利 豪)と、経営学者のコーキ(佐藤 耕紀)によるクラシック音楽談義。2人は高校の同期で、かれこれ40年のつきあい。 * FMりべーる「クラシックにくびったけ」 https://fm837.com/program/classic-ni-kubittake/ https://clatake837.amebaownd.com/ アサリ ドイツのオケによる演奏で、もうひとつのおすすめは、メンゲルベルク(Willem Mengelberg、1871~1951年)とベルリン・フィルのスタジオ録音(1940年、メンゲルベルクが69歳になる年)…
https://www.youtube.com/watch?v=QDkmsJWjkhg 本スクリプトの動画はこちらからどうぞ 2021/06/23 On this video, Petri Keskitalo (tuba) and Jukka Myllys (Euphonium) are working on the following pieces: ユッカ・ミルラス ペトリ・ケスキタロ from 2021 Sibelius Summer Academy Pasi Pirinen Hello! And welcome to the Sibelius Academy of the Univer…
六本木アークヒルズ。 カラヤン広場。 サントリーホールへやってきました。 チケットをご用意いただきました。 「九州交響楽団」東京公演です。 マエストロは、小泉和裕さん。 演目は、 「ベートーヴェン/交響楽団第2番」 「リヒャルトシュトラウス/交響詩 英雄の生涯」 素晴らしいコンサートでした。 九州交響楽団、70周年なのですね! 九州出身の私にとっても、特別なオーケストラです。 そして団員には、可愛い教え子、こずえが在籍しています。 コンサート後、メンバーの打ち上げにもご招待いただきました。 こずえと、久しぶりにお喋りできました。ステキなオーケストラのメンバーに囲まれ、家庭を持ち、九州を拠点に頑…
日曜日。晴。 未明起床。 NML で音楽を聴く。■シューマンの「幻想小曲集」 op.88 で、演奏はトリオ・ヴァンダラー(NML、CD)。■フォーレのピアノ三重奏曲 op.120 で、演奏はトリオ・ヴァンダラー(NML)。フォーレ : ピアノ三重奏 作品120 | ピエルネ : ピアノ三重奏曲 作品45 (Faure | Pierne : Trios avec piano / Trio Wanderer) [輸入盤] [日本語帯・解説付]アーティスト:トリオ・ヴァンダラーKing InternationalAmazon■リヒャルト・シュトラウスの組曲「町人貴族」 op.60 で、指揮はシャルル…
www.nhk.jp2月6日に逝去された指揮者・小澤征爾さんをしのんで、総合、Eテレ、BSで以下の番組の放送が決定しました。NHKの豊富なアーカイブス映像と証言インタビューで再構成したドキュメンタリーほか、様々なジャンルの番組で“世界のオザワ”が追い求めた音楽の核心に迫ります。 小澤征爾 終わりのない実験~“世界のオザワ”が追い求めた音楽~ 【総合】3月17日(日)午後1:50~ 2:59 (※北海道、佐賀県は別番組) 2月6日に亡くなった指揮者の小澤征爾さん。その足跡をNHKの豊富なアーカイブス映像と証言インタビューで再構成 プレミアムシアター 【BSP4K】3月17日(日)午後11:20~…
前回の続きです。 その初挑戦以来、「募集があるところには片っ端から受けに行ってみよう!」というつもりでいたのですが、嗚呼、コロナ禍。 度重なるロックダウンで中止になったり、登録者数が少なすぎて流れたりすることが多かったです。 他にも、音楽監督の体調不良、戦争による影響、原因不明の中止など、なかなか思うように受ける機会がない。 もともとフランスは、ドイツに比べると圧倒的にオケの絶対数が少ないので、その中で自分の欲しいポジションとなると、年にそう何回もチャンスがあるわけではないのです。 その上、私は日本と行き来する身。オーディションの日にフランスにいなければ、話になりません。 そんなこんなで、今の…
フランスで8年半生きてきましたが、その中で、日本人の先輩方がブログやインタビュー記事で綴っておられる情報や体験記に、どれだけ助けられたかわかりません。なかには赤裸々に苦労話を語っておられる方もいて、ああ、この人もこんな思いをしながら今に至っているのか・・・と励まされたものです。 現在進行形でフランスで奮闘している私ではありますが、以前の滞在許可証のブログ記事も、当事者にとっては切実な問題、読んでくださった方が結構いらっしゃるようで、これからフランスないしフランス語圏で働こうとされている方に少しでも参考になれば、という気持ちもあり、最近のことをまた少し書いてみようかなと思います。 私は2015年…
コンサート雑感、今回は令和6(2024)年2月18日に聴きに行きました、合奏団ZERO第31回定期演奏会のレビューです。 さて、このブログでは初登場となる、合奏団ZERO。東京のアマチュアオーケストラです。 tokyo-met.com 合奏団ZEROさんの名を知ったのは、2017年の第19回のチラシを見たことでした。この時は1プロがモーツァルトのピアノ協奏曲第20番。私が好きなピアノ協奏曲の一つであったこと、会場が杉並公会堂であったこと、そしてピアニストが小林亜矢乃女史(指揮者小林研一郎氏の娘)であったことで興味を持ったのでした。結局仕事の関係で行けなかったのですが、実は小林女史はその職場に関…
五社英雄と『龍院花子の生涯』 五社英雄と言えば、フジテレビ時代に作った人気ドラマ『三匹の侍』やリアルで豪快な殺陣で知られる映画『人斬り』などの時代劇もあるが、なんと言ってもその名を世に知らしめたのが、82年の『龍院花子の生涯』だ。 当時テレビで予告編CMが流れると、喪服姿の夏目雅子が「なめたらいかんぜよ!」と土佐弁で啖呵を切るシーンが話題となった。 侠客一家を描いた映画だが、重厚な映像と父娘の情念を描く物語が女性客を引きつけ大ヒットする。ちなみに「なめたら~」の言葉は脚本にはなく、撮影当日に急遽加えたセリフである。 ハッタリをかましながら映画を作ってきた五社英雄の生涯も面白いが、まずこの『鬼龍…
小澤征爾が鬼籍に入った。 この人の前にベルリン・フィルを振った山田耕筰,近衛秀麿,貴志康一は留学中に自腹で楽団を雇って自作を指揮し録音した面々。 youtu.be 一方小澤征爾はお金でベルリン・フィルを振らせてもらった人ではない。 齊藤門下の一番弟子は間違いなく山本直純だが,彼が日本の楽壇の底辺を担ったお陰で,小澤征爾はピンの音楽家になれた。 「オーケストラはやって来た」にたまに振りに来て公開録画で聴いた新世界(新日本フィル)は素晴らしかった。 youtu.be 1992年に蜷川幸雄の演出で上演した「さまよえるオランダ人」の迸る音楽の進行も忘れられない。あの頃から小澤征爾はオペラもやるようにな…
異動・新生活で忙しいはずなのに、ここ数年の中でも一番クイズをやっていた感。「できる範囲でやろう」と思っていたルーティン(問題集、自作、雑誌)もできているし……。 仕事で気合が入っている時期は他のことも頑張れるのか。とはいえここからは引き継ぎから正式に自分担当になるので、「仕事の余りの労力で、できる範囲でクイズをやる」のは継続で。 【クイズ・企画者】 ○早朝フリバ&普通のフリバ 出張が多い。夜は確実に飲み会なのでまず参加できない(参加できたとしても頭が回らない)。 一方で朝は、寝過ごせないことを考えると6時にはだいたい起きてるし、出張のときの朝の支度はほとんどないので、むしろクイズやれるんだった…