昨日出した音楽寄稿文について、早速第一弾として大間無題さんの寄稿文をお送りします。主題はタイトルの通り音楽アニメ『リズと青い鳥』を<物語>シリーズ的に読み解くという非常に物珍しい論考になっています。寄稿文の大凡の基準として読んでいただければと思います。それでは本編へどうぞ(rino) ・本編 この映画『リズと青い鳥』(二〇一八年)が一見して簡単にその全容を理解できるような単純明快な作品でないことは、恐らく誰もが一見して簡単に理解できる、単純明快な事実にあたるだろう。かといって、単に複雑と言うことも、簡単に難解と言うことも、それはそれで作品の印象を捉え損ねているように思う。この映画にカルトじみ…