肝細胞の機能が低下し、肝臓の機能が維持できなくなったために、意識障害(肝性脳症(かんせいのうしょう)(「肝性脳症(肝性昏睡)」)、黄疸(おうだん)、腹水(ふくすい)、消化管出血、出血傾向、腎不全(じんふぜん)など、さまざまな症状をきたした状態を指す。
1)急性型と慢性型の急性増悪:急性・慢性肝不全による肝実質の広汎な壊死→肝の解毒・代謝機能の高度な障害→毒性物質の蓄積→多彩な精神神経症状出現
2)慢性型:腸管内のアンモニア増加→門脈血中のアンモニア濃度上昇→門脈血がシャントを通り直接大循環へ流入→脳症出現