【teleology】 「テレオロジー」
すべての事象は何らかの目的によって規定され、その目的に向かって生成変化していると考える立場。ギリシャ語で「(普遍的な)終局、死」を意味する「τέλος(telos、テロス)」から作られたドイツ語の語彙に由来しており、クリスティアン・ヴォルフによって作られたとされている。機械的原因とその結果の動力連関によって事象を説明する「機械論」に対して、目的とその手段の目的連関によって事象を説明する考え方。アリストテレスが最初に体系的に展開したといわれ、質料(ヒュレー)と形相(エイドス)の結合からなる個物にあって、その事物の本質規定をなし実現されるべき形相がその目的因(テロス)をなすと考えた。