東方正教会での用語。イエスの母マリヤの称号。ギリシア語「テオトコス」(Theotokos、 神を生む者)の訳。カトリック、東方正教会、コプト正教会などがこの教義を共有する。
テオトコスはエフェソス公会議でキリスト教教義として確立した。マリヤはキリストの母(キリストスコス)であるが神の母ではないとしたネストリウス派は異端とされ、教会から分離。イランを拠点に東方へ進出し、中国で景教として知られた。
ネストリウス派を除き、古代からの連続性をもつ伝統的キリスト教においては、神イエスへの強力な執り成し者として信仰の対象となり、その誕生、永眠(就寝と呼ぶ)などの生涯の出来事が祭として祝われる。