文藝春秋の「蓋棺録」を毎月読んでいる。棺桶の蓋を閉めるという意味の言葉だが、生涯を終えた直後という感じがあり、厳粛な気持ちになる。似たような言葉に、墓碑銘、エピタフ、追悼、弔辞などの言い方もあるが、蓋棺録という命名は秀逸だ。 エピタフ(墓碑銘)は、墓の上に死者の生前の功績をたたえて墓石に、詩の形式で刻まれる。すぐれた詩人は生前に自分のエピタフを準備していた。BC3000年から古代エジプトであった風習。 文藝春秋2023年9月号[雑誌] 作者:藤原正彦,船橋洋一,塩野七生,西川美和,保坂正康,佐藤優,鹿島茂,清武英利,京極夏彦,内館牧子 文藝春秋 Amazon 以下、2023年の「蓋棺録」から。…