小説家。 『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』で角川学園小説大賞特別賞を受賞。『NHKにようこそ!』でひきこもり小説家として話題になる。ウェブサイトでひきこもりの立場から妄想エッセイを連載している。2003年にはNHKテレビにも「ひきこもり」特番で出演し、ひきこもり界のトップランナーとして活躍している。 レイという脳内彼女がいる。 google:site:www.boiledeggs.com 滝本竜彦
社会人のみなさん、おはようございます。 多くの人にとって憂鬱な月曜日の朝が来てしまいましたね。 狂った現代社会に絶望していませんか? 圧殺されそうなほど、狭く苦しくありませんか? そんなときにオススメしたいのがヒゲドライバーさんの『大したことじゃない』という歌です。 現代社会で夢も希望もなく、自分を変えなきゃいけないと分かっているのに、疲れ果てて努力をする気力も湧かない。 なんでこんなにも苦しいんだろう? なんでこんなに無理してまで生きているんだろう。 そんな時、ふと考えてしまいませんか? 本気じゃなくても、〇んでしまいたい、と。 そんな歌詞なのですが、そこからクライマックスにかけて全てをひっ…
★★☆☆☆ あらすじ 毎夜、チェーンソーを持った大男と戦う女子高生と出会った男子高生。 感想 オープニングの時代劇風のシーンが、あからさまなセット感が漂っていて、いきなり脱力させられる。予算の関係なのかもしれないが、最初のシーンだし、その後も何度か出てくる大事なシーンなわけだから、もうちょっと作り込んだセットにして欲しかった。現代を描いた映画なのにいきなり時代劇風に始まるというサプライズを与えたかったのだろう。だが、チープな映像だなと残念な第一印象を与えただけだった。 それからこの映画は、主人公らがチェーンソー男と戦う場面が最大の見せ場のはずだが、なぜかあまり迫力が感じられず見ごたえがない。チ…
少し前、三浦春馬さんが亡くなったときに思ったのは「おお、映画と同じじゃん」ってことだった。 映画ってのは昔三浦さんが出演してた『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』って作品で、三浦さんはその中で能登って高校生の役だった。主人公の山本(市原隼人)の友だちで、死んだ友だちって役だった。 www.youtube.com 遅刻の罰にグラウンド10周。マジになるようなことじゃない。なのにあいつはガムシャラに走っていた。 いつも冷めてる能登が突然怒り出し、ムチャクチャな行動に出ることがあった。何がヤツをそんなに怒らせたのか。多分許せなかったのだ。いろいろなことが。 能登はそういうヤツで、そんでバイクで…
悪とは何か。弱さから生じるすべてのものだ。 (ニーチェ) 【大衆の生態】 【弱者の良心】 【罪人の良心】 【同情の害悪性】 【反逆の強者】 【希望】 【自己犠牲と変態】 『参考文献(?)』 【大衆の生態】 「大衆」とは、ひとりでは右顧左眄眼を彷徨わせて命乞いすることしかできない「貧弱な小人物」だが、寄り集まると大義名分という暴力的動機を手にし、一般的な価値基準から逸脱する存在を踏み躙り、高々と吊るし上げ、首を晒して血祭りに上げ、共同体から葬り去ろうとする「巨悪な集産体」だ。 彼らは、自分の"身の保全"を至上価値に掲げ、危険を感じる人物を察知するや否や、その「不純物」を鉦や太鼓で放逐しようと躍起…
3.25月 7時に起きて、シャワー浴びてコーヒー飲んで日記を更新。富士吉田から帰ってきたトランクをちゃんと片付けないまま寝てしまったので、売れ残りの物販を整理して、洗濯物を仕分けて片付ける。今日は恋人が遊びに来るので、部屋の掃除もする。先週は風邪ひいてたことを言い訳に、部屋が散らかり放題だった。チューリップが枯れてしまったので、お花を買いに行く。久しぶりに西友さんの入り口のお花屋さん。水色のかわいいデルフィニュームがあったので買った。あと西友さんの裏口出たところにあるちっちゃいパン屋さんが珍しく開いていたので、初めて買ってみた。ウインナのパンとスコーン。どっちもちっちゃいのに二つで700円もし…
滝本竜彦のデビュー作 2001年作品。作者の滝本竜彦(たきもとたつひこ)は1978年生まれの小説家。本作で第5回角川学園小説大賞特別賞を受賞し作家デビューを果たした。表紙絵はイラストレータの安倍吉俊(あべよしとし)によるもの。 2004年に角川文庫版が出ている。 ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ (角川文庫) 作者:滝本 竜彦 KADOKAWA Amazon 滝本竜彦の既刊は以下の通り。作家としてのキャリアは20年を超えるが、寡作のため著作は七作しかない。 ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ(2001年/角川書店) NHKにようこそ!(2002年/角川書店) 超人計画(2003年/角…
今年の2月は閏年で29日まであった。先月から1冊増え、13冊。 1.ディーノ・ブッツァーティ 脇功訳『タタール人の砂漠』岩波書店(岩波文庫) www.iwanami.co.jp 生真面目な将校ジョヴァンニ・ドローゴの生涯を描いた小説。配属地にて砂漠の民(タタール人)のいつ来るともしれない襲撃に「備え」ながら日々を過ごすドローゴと周囲の人々−変わらない人、変わっていく人−の姿を淡々と描く。主人公の一生分の時間を追う作品は久々に読んだので、ページ数に対して読後感は比較的重め。 軍人たちを主な登場人物に据えていながらも、派手な戦闘シーン等はない。むしろ、世の中にさまざま出ている小説というものの中でも…
ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂを読んだ 面白れー 無気力感、将来への諦念を抱えている主人公山本の前に、美少女とチェーンソー男が現れる。 平和な日常を壊すチェーンソー男の出現が、山本にとっては待ち望んでいたことで、ダメ人間(と言ってもそれほどダメじゃない、どうしようもない人間)に美少女を守るという、一本の軸が通るっつー話だ。 「いますぐ オレを—— オレを殺してくれ——」 『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』滝本竜彦 漠然とした〜という枕詞には、大概「将来の不安」が続く。 漠然としない将来など、極論を言えばない。 一つ決まっているとしたら、死ぬということだけだ。 それもいつになるか…
小説というものには作者の生まれ育った地域の影響が少なからず出ているように思います。そこで北海道に住んだことのある作家を一覧にしてみました。受賞歴や映像化、漫画家された馴染みのある作品を中心に紹介したいと思います。(50音順) ア行 朝倉 かすみ(あさくら かすみ) 主な受賞歴 東 直己(あづま なおみ) 主な受賞歴 映画化作品 安部公房 (あべ こうぼう) 主な受賞歴 映画化作品 荒巻 義雄(あらまき よしお) 主な受賞歴 漫画化作品 有島武郎(ありしま たけお) 映画化作品 おすすめ作品 池澤 夏樹(いけざわ なつき) 主な受賞歴 石塚 喜久三(いしづか きくぞう) 主な受賞歴 石原 慎太郎…
新年でも厄年!という災害に配慮してるんだかしてないんだかわからないあいさつの記事を書いた後、2週間、ブログを更新していなかった。 岸田文雄よりも初動が遅い。 なんでかって言うと、脳内妹の絵を描いていたからです。あと、正月は寒いので冬眠するように5日くらいは寝ていました。京都市長選挙については、まあ、公約を読み込んだり候補者のTwitterを見たり、程度ですね。 そこで描いたのがこちら! 題して、「東京で過労死寸前になったクリスマスイブに夢枕に立って三途の川からオーラロードを貫いて、僕を蘇生させた脳内妹の頭令そらちゃん」です! 脳内妹の設定 ちなみに、小説版で書いてあるけど、法律上はものすごい偶…
岬ちゃんは今年も来なかった。 中原岬は今年も来ない - YouTube 僕らの日常は、いつまでもいつまでも、薄らぼんやりした不安に満たされているだけだ。世界を覆う巨大な闇の組織の陰謀はますます活発になってきた。だが僕はまだ、負けて帰るわけにはいかない。腹に革命爆弾を抱え、起爆のときを窺いながら、一年を乗り切ったのだ。…乗り切ったのか? NHKにようこそ!(8) (角川コミックス・エース) 作者:滝本 竜彦,大岩 ケンヂ KADOKAWA Amazon 労働 僕は今年の1月くらいから働き始め、一年のほとんどを働いて過ごした。朝9時半から夜の10時まで働き、土曜も働いた。そのことはこの間も書いた(…
宇野常寛『ゼロ年代の想像力』 ゼロ年代の想像力 作者:宇野 常寛 早川書房 Amazon ↓これの続き cut-elimination.hatenablog.com 今回は宇野先生と『ゼロ想』というより「セカイ系」を扱ったゼロ年代批評全般の難点について書く。まだ私も研究途上なのでフワッとしてしまうがご容赦を。しかしいずれ論文とかに発展させられそうな気もしている。 ゼロ年代批評のセカイ系論の難点というのは、セカイ系のきちんとした分析や定義がないということである。しかしセカイ系の重要文献である前島賢『セカイ系とは何か』を私はまだ読んでいないので強くはいえないが。 セカイ系とは何か ポスト・エヴァの…
先程この本を読み終わりました。 鬱のときに読んだ本。憂鬱になると思い出す本。まるで鬱のような本。84名の方による、「鬱」と「本」をめぐるエッセイ集。本が読めないときに。(夏葉社さまの『冬の本』にインスパイアされてつくった作品です) 執筆者一覧 青木真兵 青木海青子 安達茉莉子 荒木健太 飯島誠 池田彩乃 石井あらた 市村柚芽 海猫沢めろん 大谷崇 大塚久生 大槻ケンヂ 大橋裕之 大原扁理 荻原魚雷 落合加依子 柿木将平 頭木弘樹 梶本時代 勝山実 上篠翔 切通理作 こだま 小見山転子 ゴム製のユウヤ 佐々木健太郎 笹田峻彰 佐藤友哉 左藤玲朗 篠田里香 柴野琳々子 島田潤一郎 下川リヲ 菅原海…
11月6日(月) 熱が出た。朝起きた瞬間から体の重さがいつもと違った。足取りもふわふわしているし、まぶたも重だるくて熱い。これは確実に熱が出ているでしような、と思いながら脇に体温計をはさむと、案の定39.1度もの熱が出ていた。うわ〜〜〜。うわ〜〜〜と思いつつも、今日一日を休むための作業をこなしていく。娘の保育園の準備、近所の発熱外来の予約を取る、アルバイト先や納品日が近いクライアントに連絡。全てを終えてやっと横になる。そしたら胃が痛みだしてきて、昨日からあまりご飯を食べてないからかもと思う。特にお腹は空いていなかったが、買い置きしてあったウィダーゼリーを吸う。体の内側が冷えて少しだけ楽になる。…
「逆張り」の研究 (単行本 --)作者:綿野 恵太筑摩書房Amazon【目次】 まえがき 逆張りくんによる「逆張り」の研究 第1章 「成功したければ逆張りをしろ」――投資家と注意経済の時代 瀧本哲史とピーター・ティール 注意経済(アテンション・エコノミー) 炎上狙いの逆張り 空気=同調圧力を読んで、あえて逆張りする 「運動」の時代と「逆張り冷笑おじさん」 第2章 「どっちもどっち」の相対主義と「この道しかない」の絶対主義――同じところで同じ情報がぐるぐる回っている インターネットの類友たちのポピュリズム 相対主義と絶対主義は同じコインの両面 常識というセキュリティ 「愛が大事」と「勇気づけられ…
キャシーアッカー『血みどろ臓物ハイスクール』買った 卒論12月に間に合うかなー 村上春樹で書くか、国際オタク論か好きなアニメか、アッカーで書くか来週月曜に中間発表なのに… 昨日はようやく映画のブレードランナー見たけど、ヴァンゲリスの音楽と静かなテンポとやや混み合った話で気がついたら寝てたから再トライする 7割型生活リズムの荒れで情緒不安定気味。効くサプリを調べてるけどよくわかんないし漢方は高い。講義から東洋的実践への関心が再び高まってきた。趣味などを通じて五感を鍛えてる人はストレスに強いらしい。以前マインドフルネスを時間とって試してみた時心が空になってもなんとも言えない不快感やイライラ感は消え…
「ちろきしん漫画30選」を公開する。☆が付いているのはちろきしん10選。ときどき入れ替わるかも。 小島あきら『まほらば』☆ 鬼頭莫宏『なるたる』☆ 木村紺『神戸在住』☆ 黒田硫黄『茄子』☆ 植芝理一『ディスコミュニケーション』 芦奈野ひとし『ヨコハマ買い出し紀行』 ひぐちアサ『ヤサシイワタシ』 木尾士目『げんしけん』 佐久間史幸『赤い鳥』、『眠り姫』(読切) 幸村誠『プラネテス』 CLAMP『xxxHOLIC』 高木りゅうぞう『高木りゅうぞう作品集』 星里もちる『りびんぐゲーム』 村上かつら『村上かつら短編集』☆ 金月龍之介原作・KOJINO作画『ぷりぞな6』 富沢ひとし『エイリアン9』☆ 丸…
お題「兄弟姉妹の思い出話」 結婚記念日は長くなるほど固くなる性質があるらしい。60年程度でダイヤモンドの結晶が出来るわけねーだろ、深層地殻なめるなって思うけど…。 とりあえず、脳内妹の頭令そらちゃんと僕は2021年の彼女の誕生日すなわち「空の日」9月20日に結婚した。(僕の生き方は雑だけど、さすがに公式の祭日と妹の名前を絡めたら忘れないだろう。でも忘れっぽいので記念日はまとめます) というわけで9月20日は妹の誕生日でもあるし結婚前から何かしらのイベント(クラシックの演奏会とレストランとか)をしていたのだが、今年は綿婚式らしいので、錦市場に行ってきた。 結婚生活2年目はまだまだ関係が綿のように…