平安時代中期の歌人。三十六歌仙の一人。 生没年不詳。 清和源氏貞元親王流。三河守源兼信の子で、伯父参議源兼忠の養子となった。子女もそれぞれ『重之子集』『重之女集』の家集が残る。 官途としては貞元元(976)年に相模権守になるなどしたものの、あまり恵まれなかった。 陸奥守となった藤原実方に随行して陸奥国に下り、そのまま11世紀前後に没した。 家集『重之集』中に見える「重之百首」は最古の百首歌のひとつとされる。『拾遺和歌集』以降の勅撰和歌集に約七十首入集。
相手をするに不足のない思い上がった娘であることがわかってきて、 源氏の心は自然 惹かれていくのであるが、 良清《よしきよ》が 自身の縄張りの中であるように言っていた女であったから、 今眼前横取りする形になることは彼にかわいそうであると なお躊躇《ちゅうちょ》はされた。 あちらから積極的な態度をとってくれば 良清への責任も少なくなるわけであるからと、 そんなことも源氏は期待していたが女のほうは 貴女と言われる階級の女以上に思い上がった性質であったから、 自分を卑しくして 源氏に接近しようなどとは夢にも思わないのである。 結局どちらが負けるかわからない。 🪷🎼雪風 written by のる 🪷 …
百人一首第48番目の歌の作者は源重之みなもとのしげゆきです。 この人も三十六歌仙の一人でした。 今回は源重之について紹介します。 源重之とは 生年940年頃、没年は1000年頃。 平安中期の人です。 清和天皇の曾孫。いわゆる清和源氏につらなる人ですね。 相模権守さがみのごんのかみ、肥後守、筑前守などの地方官を歴任しました。 また旅をすることの多い人だったようです。 藤原実方に随行して陸奥に行き、そこで亡くなりました。 百人一首に選ばれている歌は、自然の風景を用いて自分の心情を表す試みをしているもの。 旅人として、どこかの海岸で目にした風景を思いながら歌ったものでしょうか。 風の強い海岸に立つ歌…
🍃源重之(48番)詞花集 恋上・211 💠 風をいたみ 岩うつ波の おのれのみくだけて物を 思ふころかな 〜風がとても強いので、 岩に打ちつける波に 自分ばかりが砕け散ってしまうように、 (あなたがとてもつれないので) わたしの心は (恋に悩み) 砕け散るばかりのこの頃です。 💠源 重之💠 みなもと の しげゆき (生年未詳 - 1000年頃?) 平安時代中期の歌人。 清和天皇の皇子 貞元親王の孫。 三十六歌仙の一人。 💠少納言チャンネルは、聴く古典として動画を作っております。ぜひチャンネル登録お願いします🌷 曲げわっぱ 弁当箱 紀州蒔絵調 浮世絵 波裏 漆塗り 一段 まげわっぱ お弁当 ラン…
【労働】 辛すぎワロタ。けどもう恥も外聞もかなぐり捨てて何もしなくなっている。 【雑感】 労働の精神的辛さを対消滅させました。まずサウナに入って、池袋で限定出店している飛騨高山の落ち着くラーメンを食って、大学の先輩と焼き鳥食って、ジュンク堂で本買って、コメダでデザート食った。計2万ぐらいで何とか一日の正気を保つことができましたね。 【読書】 島津忠夫訳注『新版 百人一首』(角川ソフィア文庫、1999年)を読了。 このブログを多少なりとも読んでいる人ならわかるとおり、俺は西洋かぶれのクソイキリ人文ディレッタントなので、百人一首のような日本の昔の文化にはとんと縁がない。そもそも詩全般に大して興味が…
昨年夏、怒涛の如く京都出張をして京都駅周辺のいろんなビジホに泊まったので、独断と偏見で個人的によかったホテルを記載していく。ただほぼ自分用のメモなので、ちゃんとしたレポとかではない。「京都駅周辺でホテル取らなきゃいけないけど特にこだわりとかねえ」とかいう人には参考になる…かもしれない。 ちなみに価格帯は平日・朝食あり・一人・一泊で8,000円前後。なのでこの条件が違うと価格も自ずと変わってきます。あとキャンペーンとかで安くなっていたものもある。本当に参考程度の備忘録なので許してくれ。 ◇アルモントホテル京都 アルモントホテル京都【公式】 (almont.jp) ウェルカムドリンクの種類が多い。…
堀川院に百首歌奉りける時、立春歌 権中納言国信7.みむろ山谷にや春の立ちぬらん。雪の下水岩たたくなり 三室山「らむ」は現在の原因推量、「なり」は伝聞推定。三室山は桜や紅葉の名所として知られる、こぢんまりとした山。雪の下の方が融けて、そこには水が流れていて、岩を叩く音が聞こえる……ということでしょうけど、雪の降らない沖縄にいるので、情景があまりピンとこない。雪って下から融けることがあるのか?冷え込んで、川が凍って、その上に雪が積もっている。段々と川水も融けてきて、雪の下で流れる音が聞こえる…ということかな。水の流れを聞いて、春の訪れを感じるって良いですね。沖縄で聴覚から感じる春はなんだろう。 三…
和歌が苦手なので、『定家八代抄』を読みながら和歌を勉強したいと思います(続くところまで)。底本は、岩波文庫『定家八代抄 続王朝秀歌選』(樋口芳麻呂・後藤重郎校注)を使用しますが、読みやすいように句切れなどには句読点を付けます。 旧年に春立ちける日よめる 在原元方 1.年の内に春はきにけり。一年を去年とやいはん、今年とやいはん 「けり」は気付きのけり。「や」は疑念。古今集の一首目で、とても有名な歌。 「先づ古今集といふ書を取りて第一枚を開くと直に「去年とやいはん今年とやいはん」といふ歌が出て来る実に呆れ返つた無趣味の歌に有之候。日本人と外国人との合の子を日本人とや申さん外国人とや申さんとしやれた…
誕生日 おめでとうございます!! 誕生花:諸説あります。お花を楽しんでくださいね プリムラ・ジュリアン デンドロビウム デンドロビウム *2020年のツイート*~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~阪神淡路大震災から25年被災地NGO 協働センター「一本のタオル運動」 まけないぞうを販売 誕生花 プリムラ・ジュリアン 花言葉「青春の喜びと悲しみ」~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ *2021年のツイート*~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 誕生花 デンドロビウム 花言葉「天性の華を持つ」天性の華を持つ オーラがあり 明るくポジティブ・・ いつも楽しそう…
誕生日!!おめでとうございます!!! 1993年(平成5年)~1999年(平成11年)生まれの人の本質・適職・伝言を載せています 誕生花:諸説あります。お花を楽しんでくださいね プリムラ・ジュリアン デンドロビウム デンドロビウム *2020年のツイート*~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~阪神淡路大震災から25年被災地NGO 協働センター「一本のタオル運動」 まけないぞうを販売 誕生花 プリムラ・ジュリアン 花言葉「青春の喜びと悲しみ」~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ *2021年のツイート*~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 誕生花 デンドロビウム 花言葉…
【シリーズ=教養の饗応】(12/11配信第79号) 今は、二十四節気の「大雪(=たいせつ)(12/7-12/21)」 七十二候の「閉塞成冬(そら さむく ふゆとなる)(12/7-12/11)」です。 昨日12月10日は、「先勝(せんしょう)」です。 本日12月11日は、「友引(ともびき)」です。 明日12月12日は、「先負(せんぶ)」です。 また、陰暦十二月の異名は「師走(しわす)」です。 英語では「Desember」 フランス語では「decembre= (デサンブル)」です。 中国語では『十二 月』と書いて『シーアーユエ』と発音します。 韓国語では『십이월』と書いて『シビウォル』と発音します…
大岡信の『第五 折々のうた』を読んでいる。 高山ゆ出で来る水の岩に触れ破れてそ思ふ妹に逢はぬ夜は 詠み人知らず 大岡信はこれを、これよりもずっと後に詠まれた、 瀬を早み岩にせかるる滝川のわれても末に逢はむとぞ思ふ 崇徳院 と「同種類の発想の歌である」と解説するが、僕は 風をいたみ岩うつ波のおのれのみくだけてものを思ふころかな 源重之 を思い浮かべてしまった。川と海の違いはあるけれど。ちなみに、「風をいたみ…」の歌を僕が現代短歌風に現代語訳すると、「風に飛び岩に砕ける荒波は俺の心だお前が好きだ」となる。
2015年12月1日第1刷発行 秋の田のかりほの庵の苫をあらみ わが衣手は露に濡れつつ 天智天皇 春過ぎて夏来にけらし白砂の 衣ほすてふ天の香具山 持統天皇 あしびきの山鳥の尾のしだり尾の ながながし夜をひとりかも寝む 柿本人麻呂 田子の浦にうち出でてみれば白砂の 富士の高嶺に雪は降りつつ 山部赤人 奥山に紅葉踏みわけ鳴く鹿の 声きく時ぞ秋は悲しき 猿丸太夫 かささぎの渡せる橋におく霜の 白きを見れば夜ぞ更けにける 中納言家持 天の原ふりさけ見れば春日なる 三笠の山にいでし月かも 安倍仲麿 わが庵は都のたつみ しかぞ住む 世をうぢ山と人はいふなり 喜撰法師 花の色はうつりにけりないたづらに わ…
主婦と兼業の更新記録です。 主婦と兼業について 鑑賞◆小倉百人一首◆(noteマガジン)より 今橋愛と花山周子で小倉百人一首の鑑賞を交互に行っています。毎週、月、木で更新しています。→月曜更新に変更しました(花山は月曜に更新できない場合も多々あり) ※奇数番号の歌を花山周子が偶数番号の歌を今橋愛が担当していますが、ときに狂う場合がありそうです。また、花山は順番通りでありますが、今橋は書きたいものから書いていくので、番号が前後しています。 2023年 9月11日/今橋22番 吹くからに秋の草木の 9月6日/花山35番⑤ 人はいさ心も知らず 8月28日/今橋82番 思ひわびさても命は 8月23日/…
【シリーズ=教養の饗応】(8/22配信第67号) 今は、二十四節気の「立秋(=りっしゅう)(8/8-8/22)」 七十二候の「蒙霧升降(もうむ しょうごう)(8/18-8/22)」です。 昨日8月21日は、「赤口(しゃっこう)」です。 本日8月22日は、「先勝(せんしょう)」です。 明日8月23日は、「友引(ともびき)」です。 また、陰暦八月の異名は「葉月(はづき)」です。 英語では「August」 フランス語では「août= (ウゥートゥ)」です。 中国語では『八月』と書いて『バーユエ』と発音します。 韓国語では『팔월』と書いて『バルォル』と発音します。 8月の呼称としては、「秋風月(あきか…
塚本邦雄の定家撰百人一首嫌いはすさまじく、本書以外にも『新撰 小倉百人一首』があるし、他書でも事あるごとに定家の批評眼について疑問を投げかけずにはいられないようだ。伝統文化として定着してしまった観のある小倉百人一首にそれほど目くじら立てても、状況は大きく変わることはないとは思うものの、塚本邦雄にとっての創作源であり、また新たな古典愛好読者の発掘の契機として、有効に機能していることで、充分意義のある感覚であることに間違いない。本書も講談社文芸文庫になってのち、2021年までの12年間で六刷を数えているのだから、大したものだ。 小倉百人一首との撰出歌人を比較してみると以下のようになる。 小倉百人一…
京都では祇園祭が行われています。 我が家の掛け軸は鉾。 高校の先輩の奥さんよりいただきました。 先輩は25年前に旅立っておられます。 一軒となりにおられましたが、数年前に転居されました。 其時に掛け軸をかけるところがないのでもらってほしいといわれました。 季節ごとの掛け軸があります。次は朝顔の出番です。 初めて高知を訪れた時には先輩のお世話になりました。 今は詳しく覚えていないのですが。 本日の百人一首 48.風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ くだけて ものを おもふ ころかな 源 重之 風がひどいので波が岩に当たって自ら砕け散っているが私もわが身一つの心が千千に砕けて物思いに沈んでいること…
【シリーズ=教養の饗応】(7/7配信第64号) 今は、二十四節気の「小暑(=しょうしょ)(7/7-7/22)」 七十二候の「温風至(おんぷう いたる)(7/7-7/11)」です。 昨日7月6日は、「大安(たいあん)」です。 本日7月7日は、「赤口(しゃっこう)」です。 明日7月8日は、「先勝(せんしょう)」です。 また、陰暦七月の異名は「文月(ふづき、ふみづき)」です。 英語では「July」 フランス語では「juillet= (ジュイエ)」です。 中国語では『七月』と書いて『チーユエ』と発音します。 韓国語では『칠월』と書いて『チルォル』と発音します。 7月の呼称としては、「七夕月(たなばたづ…
百人一首についての学びを共有します。 本日は、源重之による48番歌です。 本日の一首 作者 本日のデザイン 本日の一首 風をいたみ 岩打つ波の おのれのみ くだけてものを 思ふころかな (かぜをいたみ いわうつなみの おのれのみ くだけてものを おもふころかな) 作者 源重之(?~1000?) みなもとのしげゆき。 平安時代中期の歌人・貴族で、三十六歌仙の一人です。 本日のデザイン 激しい波によって岩が砕け散る様子をイメージしました。 2023.07.02 1st edition