法廷ウオッチャーがいつの頃から増えてきて、それを売りにしている。大川興業の阿蘇山大噴火などその最たるものだろう。阿曾山大噴火は裁判の傍聴に通って、その審理の内容をレポートして、雑誌に連載したりしていた。阿曽山大噴火の文章を読むと、ただ「のぞき見趣味」で刑事事件の被告人の発言をそのまま書いているに過ぎない。そこには、「人間の人生ドラマ」が全く存在しない。また、名前は失念したが、司法試験を落ち続けて、裁判長が判決を言い渡した後に、被告人に問いかけた言葉を記録して、本を出版した男もいる。司法試験を受け続けていただけに、法的な知識は豊富なのかもしれないが、阿曽山大噴火同様に深みがない。少し前は北尾トロ…