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比例代表制

(一般)
ひれいだいひょうせい

選挙制度のひとつ。
有権者は立候補者個人にではなく各政党に投票し、各党の得票率に応じて議席を配分する。民意がより反映されやすく、多党化が進む傾向があるとされる。国によっては「阻止条項」を設け泡沫政党が議席を取ることを防止したり、逆に最初の1議席目獲得のハードルを下げ泡沫政党が議席を取りやすいようにしている場合もある。

"ヘア=ニーマイヤー方式"
ハミルトン方式、最大剰余方式とも。それぞれの党の議席が実際の得票数の割合に最も近くなるように議席を配分する*1。数学的には最も妥当と思われる方法だが、ある条件下で「議席の総数が増えると特定の政党の獲得議席数が減る」という直感に反する現象が起こる。そのためか、この方法以外の議席配分方法を用いている国が多い。
ドント方式
それぞれの党の得票数を自然数で割っていき、商が大きいほうから順に議席を配分する。多くの国で採用されており、日本の比例代表区もこの方式を用いている。
”サン=ラグ方式”
それぞれの党の得票数を奇数で割っていき、商が大きいほうから順に議席を配分する*2。ドント式と比べて最初の1議席を獲得しやすく、泡沫政党に有利な方式となっている。多くの国で採用されている。
”修正サン=ラグ方式”
それぞれの党の得票数を最初は1.4で、以降は奇数で割っていき、商が大きいほうから順に議席を配分する。純粋なサン=ラグ方式が泡沫政党に有利すぎるとして最初の1議席獲得のハードルを上げたもの。いくつかの国で採用されている。

*1:具体的な方法にはいくつかの流儀があるが、最も単純な方法では、まずは各党の得票割合に議席数を掛け、小数点以下を切り捨てた整数値を各党に配分する。その後、切り捨てられた小数点以下の値の大きな党から順に残りの議席を割り当てる。

*2:なお、偶数で割っていった場合はドント式と同じ結果になる。

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