「今はこんなに落ちぶれちゃったけどさ、でも、いつかヴェルディが再び輝かしい大舞台に立つ日には、満員のスタジアムにはたぶんこういう曲が大音量で流れてて」 あれは2014年の秋だったと思う。 対戦相手はどこかも忘れてしまったが、冷たい風が吹きすさぶ中、不振に喘ぐヴェルディのとてつもなく退屈な試合をガラガラの味スタで見届けたあと、帰り道YouTubeで見つけた曲を聴きながら、朧気にそんな夢を見た大学時代を、ふと思い出す。 その曲は、00年代のパンクやエモを愛した人間なら誰もが一度は通ったであろう、 偉大なバンドFall Out Boyの“Centuries”だった。 有線イヤホンを通して、これぞスタ…