リスト::学者::社会科学 ・所属 龍谷大学大学院法務研究科教授(専門 刑事法) 龍谷大学矯正・保護研究センター長 元日本刑法学会理事長 一橋大学商学部卒、一橋大学法学部卒。第20期司法修習修了。一橋大学法学部教授、龍谷大学法学部教授等を歴任。 ・主な著書 『罪と罰のクロスロード』(大蔵省印刷局) 『民衆から見た罪と罰―民間学としての刑事法学の試み 龍谷大学矯正・保護研究センター叢書 (第3巻)』(花伝社) 『新版 刑法 現代の「犯罪と刑罰」』(岩波書店)
2005(平成17)年、栃木県今市市で7歳女児が学校から帰らず、翌日、茨城県の山林で遺体となって発見された。8年半後に逮捕された男は無期懲役が確定するも、逮捕の経緯などから冤罪が強く疑われている。 事件の発生 2005年12月1日(木)、栃木県今市市(現・日光市)に住む小学1年生・吉田有希ちゃん(7)が学校からの帰宅途中で行方が分からなくなった。 通学路はおよそ2km(1.8kmとも)の道のりで、14時50分頃に学校から約700m西に位置する土沢三叉路で同級生3人と別れて以降、消息が途絶えた。 いつもは姉ら上級生と下校していたが、木曜日は授業数の関係で1年生だけで先に下校することになっていた。…
宮本弘典(関東学院大学教員、刑法・刑法史) 過度に広汎な処罰の禁止と刑法上の違法性(前半)は「1.第1審判示と認定事実 2.威力業務妨害罪成立の無限定性 3,業務妨害罪と可罰的違法性 4.刑法上の違法性とソフトな違法一元論」は→ kyuenmusasino.hatenablog.com 宮本弘典(関東学院大学教員、刑法・刑法史) 5.過度に広汎な刑事規制の禁止と違法性判断 結語 5.過度に広汎な刑事規制の禁止と違法性判断 以上のとおり,実務においてもソフトな違法一元論を前提とする可罰的違法性の思考は実践されている。注意すべきは,ソフトな違法一元論であれ可罰的違法性の概念であれ,その自由保障機能…