李衛公問対は、中国の代表的兵法書で、武経七書のひとつ。別名「唐太宗李衛公問対(とうたいそうりえいこうもんたい)」 別名の通り、唐の第二代皇帝・太宗(李世民)と、唐の重臣である李靖との問答集である。李靖は功績により衛公に封じられたため、李衛公と呼ばれるようになった。太宗も李衛公も名君・名将の誉れ高い人物である。 この書で両者は、孫子や呉子などを引用し、実戦を元にした見解を述べたり、歴史上の人物や戦争について評価・分析をしている。 上中下の三巻より成る。
生きることは惡だと熟知しつつ、惡の美学を追求し、惡の高笑いを挙げるのがフジテレビ社。 例えば、フジサンケイというのは、惡は惡で、惡でしかない、諦めない精神。惡の権化が政府高官であることに対する、賛美ですかね。 苦しむだけが人生ではない。浮世に笑いが何故、ワルイ❓ あなたはヨワイ・・・。政府という惡の王者に食べさせてもらうしか、無いでしょ❓という悟りと諦めとニヒリズム 悪政を善政だと論理のすり替えが大きい新聞社。政府擁護新聞社 快楽主義=オプティズム 対する、赤旗では・・・ 生きることは惡の精神であってはならぬという、教訓と、古代哲学の叡智を彷彿させるのが赤旗の醍醐味かもしれない・・・ 嗤いが少…
【概説】 ここでは軍事思想の歴史について、特に代表的な人物とその著作、そしてその背景について簡単に説明していく。 (※著作については書籍、論文を問わず『二重鉤括弧』を使って表記する) 【古代】 まず初めに、古代における軍事思想の古典を東洋と西洋からそれぞれ一つ挙げるとすれば、東洋からは中国の孫子(孫武)の『兵法』が、西洋からはローマのウェゲティウスの『軍事論』がそれに該当するだろう。 孫子の『兵法』は紀元前の作品でありながら、古代のみならず現代に至るまでその内容が通用するとされる屈指の名著である。たとえ軍事にさほど詳しくない人であっても「敵を知り己を知れば百戦あやうからず」という言葉には見覚え…
二万人を収容する南京の貢院に各地の秀才が官吏登用を夢みて集まってくる.老人も少なくない.完備しきった制度の裏の悲しみと喜びを描きながら,凄惨な試験地獄を生み出す社会の本質をさぐる――. およそ70万余字「四書・五経」.その暗記から始まる“科挙”対策は,この世に生れ落ちる前から始まっていた.母親が使用する銅鏡の裏に刻まれた「五子登科」は,男児五人の官吏登用を祈願する霊符のシンボルであった.県試,府試,院試という3つの学校試験を経て,科試,郷試,挙人覆試,会試,会試覆試,殿試,朝考の7つの科挙試験に合格し,ようやく正式な進士となる.隋朝の文帝時代に発足した科挙制度の目的は,世襲的な貴族政治を制圧し…
「分不相応」という言葉がある。 その人物の役職や、立ち位置に振る舞いが合っていないということである。 分不相応というのを、僕は現在行われている仙台市議選でよく見た。 ある候補者である。 昼間は自転車に乗り、いかにも市民目線に立っているかのようにアピールしながら その夕方には、駅前で街宣車の上から有権者を見下ろしていた。 いかにも表裏比興の者といったところだ。 政治家というのは、有権者に媚びてはいけない。 もちろん、踏ん反りかえって「センセイ、センセイ」などと言われる 偉い存在でもない。国民には政治家として戦っている姿を見せることが最も 有効な戦術になるはずである。残念ながら、政治家に発信力がな…
先日、海外同門から面白い質問を受けました。「『虎の巻』はどこで見つけることができますか?」おかしみを感じつつもなかなかに味のある質問であるとも思った次第です。 『虎の巻』とは古代から中国にて代表される兵法書、すなわち「孫子」「呉子」「尉繚子」「三略」「六韜」「司馬法」「李衛公問対」の中の「六韜」第3巻目に収められている章が「虎の巻」の出典です。六韜の名の如く全部で6章ありますが、軍隊を動かすための基本的な方法論がこの「虎の巻」に書かれています。そこから転じて秘伝や奥義などが書かれた巻物を「虎の巻」と言うようになりました。私は高校の時から中国史が好きだったので、もちろん兵法七書はその頃から読んで…