私は、私自身を示す言葉を行使する者とはなれない、私自身は私の価値を、もしくは私がその一部であるところの言語世界を、創造できない。(p.290)『ラカンの精神分析』 朝と昼の合間。出勤や通学の人の波と出会うこともない、ブランチの時間帯。駅に向かう途中にあるコンビニに立ち寄る。パンのコーナーに立つが、そこで津波に襲われる。20、30と種類のある商品はすべて同じ圧力で一度に瞬時に脳内へ到達し、視界は処理を諦めた真っ暗な塗りつぶしとなり、溺れた私は息苦しくなって、しゃがみ込む。 私は、どこへ出かけるつもりで家を出たのだろう。 どうしてコンビニに寄ったのだろう。お腹が空いたから?朝から何も食べていないな…