昭和26年11月30日発行 昭和40年8月10日37刷改版 昭和54年2月25日66刷 裏表紙「ひたむきな自然児であるだけに傷つきやすい少年ハンスは、周囲の人々の期待にこたえようとひたすら勉強にうちこみ、神学校の入学試験に通るが、そこでの生活は少年の心を踏みにじる規則ずくめなものだった。少年らしい反抗に駆りたてられた彼は、学校を去って見習い工として出なおそうとする…。子どもの心と生活とを自らの文学のふるさととするヘッセの代表的自伝小説である。」 1946年ノーベル文学賞受賞。 第1章 シュツットガルトの商店の息子ハンス・ギーベンラートは天性の聡明さから期待されていた。当時、金持ちでない天分のあ…