原題『Gun Crazy』。 アメリカ映画。 最も有名なフィルム・ノワールの1本。 若い男女が知り合った後、強盗となり、車で逃走を続ける。 監督はジョーゼフ・H・ルイス。
ジャン=リュック・ゴダールの『気狂いピエロ』(1965)の一場面は、この映画の有名な長廻しによる強盗場面のパロディとなっている。 『ボニーとクライド/俺たちに明日はない』(1967)の原型とでもいうべき作品。
拳銃魔 [DVD]
クライド・バロウ(左)とボニー・パーカー(Wikipediaより) 「アンチ・ヒーロー」といえば、犯罪者であるにもかかわらず大衆の人気を集めている人物のことですが、ジェシー・ジェームズ、ビリー・ザ・キッド、ジョン・デリンジャーなど、アメリカには実在のアンチ・ヒーローがたくさんいます(日本にも石川五右衛門とか国定忠治とかいますが)。 そんな中でも特に人気が高いのが、ボニーとクライドの2人ではないかと思います。 やはり男女のカップルということでロマンチックな想像をかきたてられますし、世界恐慌の息苦しい世の中に銀行強盗を繰り返して義賊的なイメージもあるようです。 当然、2人を題材にした映画はたくさん…
最初は、フォードの荒野の決闘から始まり、悪魔の往く街。拳銃魔。などのアメリカ映画のシーンの記憶がフェリーニの道と並走して次々重なっていく中で「アメリカ映画の中の一か八かの成功や名誉ある死なんて、アメリカが他国を鉄砲玉にしようとしてるだけですよ。死までの時間はもっと長い」みたいな人を食った温かいか冷たいかわからないオチで終わり、クールジャズとサンラみたいなサイケジャズが混ざったマイルスデイビスのブラックマジックみたいな悪魔っぽいjazzがゆるく流れて終わる。 フランス映画だった。 後、やっぱりジェーンバーキンで若い頃から老年期に至るまで赤塚不二夫のイヤミとか青島幸男の意地悪ばあさんのAVみたいな…
ストーリーは不審者の通報をきっかけに、警官の男が地元の名士の人妻と関係を持つ。男は身体と遺産目当てに名士を罠に嵌めて殺す。男は未亡人と結婚するも、すでに自分の子供を孕んでいることに気がつく。子が産まれて、不倫関係が発展しての謀殺が、世間に明るみになれば、ふたたび事件が捜査されてしまう。焦る男はゴーストタウンで分娩を試みる。医者を無理矢理連れてきて口封じに殺そうとするも、残虐な行為を怖れた妻に阻止され、警察に包囲される。というのがあらすじ。 『不審者』というタイトルは、警官であるはずの主人公をあらわしている。主人公の男は、犯行現場を訪ね、実況見分のため、小窓から女を覗き見る。その行為自体は犯人の…
最初は、ノワールなのに小学生がはしゃいでる映像ばかりが流れてきて、相米慎司の台風クラブみたいな感じがした。 ウィノナライダーのヘザーズやジュリエットルイスのナチュラルボーンキラーズと印象がだぶる。主演のペギーカミングスがサーカスの拳銃ショウで登場する時、童顔の顔にピエロの影が強調されているのだが、背中からのカットに切り替わった時にラテックスっぽい革バンとライダースのケツと背中のラインのとこが身体にピッタリフィットして照明の照かりでラインができていて、この歳になると色気を全く感じない潔癖で短気で忍耐力がないゆえに童顔な女が若く性的に真面目な20歳くらいの男にとってめちゃくちゃミステリアスでやらし…
●他 強盗アクションもの11本 ●他 強盗もの9本 ●ヤクザアクションもの3本 ●他ヤクもの2本 ●他 逃避行もの1本 ●他 盗賊もの1本 ・「①」へ ●他 強盗アクションもの11本 ヒート マイケル・マン ギャングvs警察、壮絶な銃撃戦 ◆ クリストファー・マッカリー、・ノーラン、 ルッソ兄弟、マシュー・ヴォーン、 ピエール・モレル、小島秀夫 デミアン・チャゼル、ベン・アフレック、 エ・ライト、マイケル・ベイ、ロックスター ボニー&クライド(俺たちに明日はない) アーサー・ペン 伝記、逃避行、銃撃戦 ◆ ビル・コンドン、・スコセッシ エ・ライト、ジム・ブロードベント 武正晴、ロバート・ゼメ…
シャンタルアケルマン 映画祭2023 パンフレット ノーブランド品 Amazon 昨年、今年と特集上映が組まれ話題になった映画監督シャンタル・アケルマン。英映画協会の「史上最高の映画」で『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』が1位に選出され注目を集めた。(ちなみに2位は『めまい』、3位は『市民ケーン』とお馴染みのタイトル)気にしながらタイミングが合わずなかなかチェックできていなかったが、早稲田松竹で特集が始まったのでようやく劇場鑑賞することが出来た。ありがたい。 初めに見たのは『一晩中』(1982年)。ある暑い一夜を過ごす人たちのスケッチ。特にストーリーはな…
地獄の番犬 相当ご機嫌ねワンワン/鳴き出したら止まらない ーー相対性理論「ケルベロス」 パトロールの警官が多い街に通うようになった。車を運転していても夕方など10分に一回はパトカーを見かける。これを読まれる方が警察権力にどんな考えを持っているのかは見当もつかないけれど、こうも警官にすれちがうと疲れる。職質などはめったにされない。でも、ただ歩いているだけなのに牽制されている気になる。拳を見せつけられている気にさえなる。多くの警官が配備されることによって街の治安がどれほどよくなっているかは知らない。逆に犯罪が多いから大量に警官がいるのかもしれないが、どっちにしたって緊張する。 カメラロールを振り返…
『基本情報』 ■名前 夜鶴(ヨヅル)/GIV-814 ■二つ名 強弱の魔眼使い ■出身 ユースティア ゲオメトリア界陸ボレギーの研究施設 ■所属 VICE:魔の派閥(魔壁将軍の部下) ■総評 B+ 『生体情報』 ■種族 人間(人造人間/改造人間) ■性別 女 ■年齢 23歳(異暦102年時) ■生年月日12月1日 ■身長 172.1cm ■体重 ナイショ♡ ■利き手 右利き(左でも銃撃てる) 『保有能力』 ■能力名 【強化の魔眼】 ☆種別 オリジン→ウルティマ ☆射程 自分自身 ☆総評 C+ 彼女の右目の魔眼の能力。使用しすぎるとしばらくの間視力を失う。自分の身体能力を極限まであげる力。五感も…
シャンタル・アケルマンの『ゴールデン・エイティーズ』をようやく下高井戸シネマで見る。なんとなく見たふりをして知人と話を合わせてきたが、これでようやくスッキリ。『拳銃魔』のポスターやら何やら映画館に貼ってあって、今作はジョセフ・H・ルイスというかアラン・ドワンのような、B級のフレーミングにブレがない映画監督たちのことを思い出させる構え方でもって、バストショットも、複数人が歌い踊るショットもフィックスでキマってるなあと改めて。「彼女は頭がおかしい」なんてナンバーが良い。やはりアケルマンは窓枠とか撮る作家だけあって、今回はスタジオ内のショーウインドウに囲まれたショップが主な舞台なのも印象深い。試着室…
新映画原理主義 第三回「独立愚連隊プロデューサー~キング兄弟」 30年代から50年代にかけては、ハリウッドの全盛期で世界中の映画興行を席捲し、まさに飛ぶ鳥落とす勢いであった。当時のメジャースタジオのビッグ5は、メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)、パラマウント、ワーナーブラザーズ(WB)、20世紀フォックス(FOX)、RKOラジオ(RKO)で、その下のリトル3と言われたのがコロンビア、ユニヴァーサル、ユナイテッド・アーテイスツ(UA)である。ビッグ5の条件は、製作・配給・興行(上映)を一貫して行える、いわゆる“垂直統合構造”であることで、リトル3の場合は、そのどれかが欠けている。ビッグ5…
・五十嵐貴久・ ・三浦しをん・ ・誉田哲也・ ・井上靖・ ・横山秀夫・ ・J.D.サリンジャー・ ・大江健三郎・ ・佐伯泰英・ ・内田康夫・ ・道尾秀介・ ・村田沙耶香・ ・辻仁成・ ・成田良悟・ ・鎌池和馬・ ・三木一馬・ ・住井すゑ・ ・柚月裕子・ ・片岡義男・ ・藤原伊織・ ・瀬名秀明・ ・内田百閒・ ・ホルヘ・ルイス・ボルヘス・ ・有栖川有栖・ ・鈴木光司・ ・柴田錬三郎・ ・池澤夏樹・ ・生島治郎・ ・宮下奈都・ ・森絵都・ ・荻原規子・ ・あさのあつこ・ ・石田衣良・ ・川上弘美・ 「その他作家」で個別化できるほど情報が集まっていない小説家が影響を受けた・好きな映画のリスト。 …
2019/12/27 の Facebook 投稿に手を加えたものです。 シネマヴェーラでマックス・ノセック『犯罪王ディリンジャー』ジョセフ・H・ルイス『私の名前はジュリア・ロス』と、奇しくも同じ1945年に作られた言葉の本来の意味での「B級映画」を、二本立てのように続けて観る。いやあ、面白かった、充実した! しかも合わせて2時間20分程度だぜ。 『犯罪王ディリンジャー』はタイトル通り、1930年代に悪名を轟かせた実在のギャング、ジョン・ディリンジャーが小悪党から大悪党になり、死に至るまでをテキパキと見せる。 まず最初にキング・ブラザーズ制作と出るだけで「おお、あのヤクザなおっさんの会社か」と嬉…