戦車道とは、アニメ「ガールズ&パンツァー」に登場する架空の武道のこと。
古くから「乙女の嗜み」として存在していた武道で、 そのなりたちは、日本では「馬上なぎなた道」、欧州では「馬上槍試合」であるという説がある。
女子に人気があったのは、非力でも、戦車を用いれば強大な力を以て正々堂々と戦え、一方で日本に戦車が輸入された際、武士道精神を重んじる男性には戦車は不人気であったからである。
日本においては、高校生、大学生、社会人にまで広がっており、プロリーグを立ち上げようという機運もある。また、世界大会も存在している。
戦車道全国高校生大会は、「ガールズ&パンツァー」の主人公である西住みほが、県立大洗女子学園として参加した際に第63回を迎えた、歴史ある大会。
第53回から第61回大会まで黒森峰女学園が9連覇を果たし、第62回大会はプラウダ高校が優勝している。
参加可能な戦車は、第二次世界大戦終戦までに、戦線で活躍または設計が完了し試作されていた車両と、それらに搭載される予定だった部材を使用した車両のみ。
試合形式は2種類あり、相手チームの全ての車両を撃破または行動不能にすれば勝利となる「殲滅戦」と、指定された相手チームのフラッグ車を先に行動不能にした方が勝利となる「フラッグ戦」があるが、 全国大会では、一発逆転が狙え、戦力差を少しでも縮めるため全ての試合は「フラッグ戦」となっている。
公式戦の1回戦から準々決勝は参加車両数が10両まで認められており、準決勝は15両、決勝は20両まで認められている*1。
戦車道においては様々な流派があるとされるが、その中でも最も有名なのが、「西住流」である。家元は西住しほ。
西住流は「撃てば必中 守りは固く 進む姿は乱れ無し 鉄の掟 鋼の心」であるとされ、『戦車道』において有名で強力な流派の1つ。
日本で最古、そして最大の流派。
統制された陣形で、圧倒的な火力を用いて短期決戦で敵と決着をつける単純かつ強力な戦術。 勝利至上主義の元、いかなる犠牲を払ってても勝利することを掲げている。そのため、仲間を助けたり一丸となって戦ったりする行為は邪道であるとしている。
「日本戦車道ここにあり」と世界に名を馳せた日本戦車道流派の一つで世界中に道場を持つ。家元は島田千代。
臨機応変に対応した変幻自在の戦術を駆使する戦法を得意とする。その変幻自在さから「ニンジャ戦法」と呼ばれている。