第十四条 すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。 華族その他の貴族の制度は、これを認めない。 栄誉、勲章その他の栄典の授与は、いかなる特権も伴はない。栄典の授与は、現にこれを有し、又は将来これを受ける者の一代に限り、その効力を有する。
第十四条
裁判所が「憲法14条に違反」すると判決した事例は、「法の下の平等」を参照。
そろそろ憲法14条の問題が出るころでしょう 基本的な判例を押さえ、かつ予想問題集などで 問題文の精査の力を養いましょう 伊藤塾の2021の予想問題集(これおススメの本ですよ。このブログではこれをテキストに採用します。)の 第一回目 問題4番の肢4に、いい問題がありましたので紹介します 問題4は正しいものを選べというものですが、 肢4はこうなってます(以下、引用) 4 「女子の定年年齢を男子より低く定めた就業規則は、企業経営上の観点から合理性は認められるが、専ら女子であることのみを理由として差別したことに帰着するものであり、性別のみによる不合理な差別を認めたものとして民法90条の規定により無効で…
―今回の法案を「奇跡的なガラス細工の合意案」と表現していました。 野党はすでに差別解消法案を国会に提出していましたので、与野党協議は5月の連休までずっと平行線でした。野党からの提案は、差別解消のための措置を入れてほしいなど、なかなか受け入れられないものばかりでした。こちらから別の角度からの提案をしないと合意にはたどり着けないと思い、目的や理念に憲法14条の趣旨を入れることを思い付きました。 14条は「すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分または門地により、政治的、経済的または社会的関係において、差別されない」とあります。自民党の考えでは性的指向・性自認による差別も憲法…
やっと日本も同性結婚を認める判決が下され、法的にも動き出しましたね。憲法にすべての国民が平等にとある以上解釈がどうのこうの言わずになんとかしてほしいものです。愛し合っていない異性結婚が成り立って、愛し合ってる同性結婚がみとめられないのはおかしいと思いますが。。。 この記事は rule ,justify, bring a case, hearing, appeal など 法律的な表現が多く出てきて難しいので、放置していたときに、コメントを初めて頂き、やる気がグングン湧いてきました(^^♪ 本日一人目の講師Markは、最近、4amに就寝していたのを5amに目覚める生活に一新。おかげて予約できるよう…
先日東京地裁で重要な判決がなされました。離婚後の単独親権「合憲」 賠償請求は棄却、東京地裁:日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXZQODG178GC0X10C21A2000000/ この判決には、実は重要条項が沢山出てくるので、この記事を読むだけでも勉強になる記事です。記事の内容としては、離婚後の単独親権は憲法13条及び14条に違反しているとし、離婚後の父母がともに親権を持つ「共同親権」を創設しないのは立法不作為であると主張していたが、裁判長の判決は、単独親権を定めた民法819条は合憲と判断したというもの。重要条項という点で見れば、記事に出てくる条…
THE TED TIMES 2024-15「愛子天皇論」 4/12 編集長 大沢達男 『愛子天皇論』に賛成ですが、未来のことはわかりません。 1、『愛子天皇論』(小林よしのり 扶桑社) 皇室典範第一条には、「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する」、とあります。 令和の天皇(1960年生まれ)の後は、秋篠宮(1965年生まれ)、そして悠仁親王(2005年生まれ)、さらに常陸宮(1935年生まれ)ということになります。 これでは皇統の維持が心許ないので、愛子天皇論が登場したわけです。 しかし今上天皇が100歳まで御存命であるとすると、問題が発生するのは2060年、さらに悠仁親王が100…
サラリーマン税金訴訟(サラリーマンぜいきんそしょう)とは、 所得税法の課税規定が 給与所得者に不利である ことを理由に課税処分の取り消しを求めて争われた裁判。 租税法の分野における所得の性質の違い等を理由とする取扱いの区別は、その立法目的が正当なものであり、かつ、当該立法において具体的に採用された区別の態様が右目的との関連で 著しく不合理であることが明らかでない限り、憲法14条1項に違反するものということはできない。給与所得の金額の計算につき 必要経費の実額控除 を認めない所得税法(昭和40年法律第33号による改正前のもの)9条1項5号は、憲法14条1項に違反しない。(1、2につき補足意見があ…
乙:今日の問題は、令和3年司法試験憲法第18問ウです。 憲法第89条後段の「公の支配」の意義に関し,「国又は地方公共団体が,法令等により一定の監督をしていることで足りる」とする見解があるが,次のアからウまでの各記述について,かかる見解の根拠となる記述には○を,根拠とはならない記述には×を付した場合(中略)ウ.憲法第89条後段が,慈善,教育,博愛を特に掲げ,それを同条前段の宗教団体に対する公金支出等の禁止と一体のものとして定めていることを重視すべきである。 甲先生、よろしくお願いします! こ、甲先生!? 甲:Throw your sticks and your stonesThrow your …
原告の男性(2024年4月9日) 労災保険の遺族補償年金の受給について、妻は年齢不問なのに、夫には妻の死亡時55歳以上という年齢要件を課した労災保険法の規定は、法の下の平等を定めた憲法14条1項に反し、違憲だとして、東京都の男性(54歳)が4月9日、国を相手取った裁判を東京地裁に起こした。 【動画】自主退職→会社都合退職にできます 夫のみに年齢要件があることをめぐっては、最高裁が2017年、地方公務員の規定(地方公務員災害補償法)について合憲判決を下している。 弁護団には、このときの訴訟のメンバーだった弁護士も加わっている。提訴後の記者会見では、規定について「夫は仕事、妻は家事」という「性的役…
大河ドラマ『光る君へ』を、なんとか面白いはずだと思い込もうと頑張りつつも回を追うごとに着実にへこたれて来ている中、ここに来て朝ドラが熱い(といいな) www.nhk.jp いつの時代の何の話だか全然知らなかったんですが「面白い」という噂を聞いたので試しにと思ってみた初回。まさか憲法14条の条文から始まるドラマだとは予想もしなかったので驚きました。 大変失礼ながら「時計代わりにやる放送でしょ」くらいの流し見を決め込んでいたところに 「すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない」 などと聞こえてくるのは激アツと…
今日も、昨日ほどではないけれども暖かい日になった。午前中に「ふるさと公園」へと歩いた。 東京ではもう3日前に桜の開花宣言が出たけれども、おそらくはこのあたりは「開花宣言」といえるぐらいになったのは昨日あたりだろうか。「ふるさと公園」の周辺には桜並木もあることだし、どんな感じなのかも観察して来たい。 まずはウチから「ふるさと公園」に入って行くあたりには、手賀沼沿いにずっと桜並木がつづいている。この並木道が満開になると車道沿いに桜が連なるのだけれども、まだまだこの日は桜の花はほとんど咲いていなかった。ただ、枝のつぼみはすっかりピンクに色づいていて、木によってはけっこう花が咲いている木もある。 「ふ…
26日の最高裁判決について書いていきます。 本ノートはディスカッションを目的としており、かなり簡略な表現によっているので、少なくとも、犯罪被害者給付法の条文、控訴審判決、最高裁判決をお読みになってからお読みいただくのがよいと思います。 mainichi.jp 1 裁判体は第3小法廷で、4対1です(多数意見:林道晴、宇賀克也、長嶺安政、渡邉惠理子、反対意見:今崎幸彦)。林裁判官が補足意見を書いています。宇賀裁判官は行政法学者、長嶺裁判官は外交官、渡邉裁判官は独禁弁護士出身で、残りの2人が裁判官出身ですが、このような構成の裁判体で裁判官の2人だけが、しかも互いに対立する個別意見を執筆する事態は珍し…
李完用が知っていたこと、高宗が知らなかったこと 法の下に平等である人間とは、白人男性だけであるということ 19世紀において、フランス革命において採択された「人権宣言」は、国際法といっても差し支えないものでありました。 『すべて人間は、法の下に平等であつて、信条、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない』 ただし、ここでいう『すべて人間』とは、白人男性ONLY。女性はもちろん、有色人種男性も、ここでいう人間ではありませんでした。 ですから、有色人種の権利主張など、とんでもない話だったのです。もちろん、東アジアの黄色人種は人に非ずという人種差別は世界の常識でした…
民法の影響が及ぶ範囲では役所に婚姻届を提出し戸籍に婚姻の文字が記載された場合を法律婚と呼ぶことが多いのですが、仮に婚姻の届出をしてなくても婚姻と同じ状況にあるカップルであれば民法の条文にはないものの判例のなどにより事実婚もしくは内縁という名称で保護を与えていています(最判S33・4・11・民集12巻5号798頁ほか)。たとえばこの内縁関係にあって仮にその関係が破たんしたとき、法律婚のカップルと同じように一方に責がある場合はもう一方は慰謝料請求の余地があります。婚姻届けを出す婚姻(=法律婚)と婚姻届けを出さない場合(=事実婚)との差はないわけではないのですが、破たん時の慰謝料請求など同じところも…
こんにちは。2度目のコーセーです。 早速本題。 「最高裁の判断が出ないと、国が法改正に動かない」同性どうしの結婚を認めないのは憲法違反、札幌高裁の2審判決を受けて原告側が上告へについて考える 同性どうしの結婚を認めないのは、憲法に違反するという14日の札幌高裁の判決を受け、同性カップルの原告側が「最高裁の判断が出ないと、国会が法改正に動かない」として、上告することがわかりました。 この裁判をめぐっては、同性どうしの結婚が認められないことについて、2021年3月、1審の札幌地裁は「法の下の平等」を定めた憲法14条に違反すると判断。 2審の札幌高裁も14日、憲法14条だけでなく「結婚は両性の合意の…
違憲判決を喜ぶ原告(14日午後、札幌高裁前) 同性どうしの結婚を認めないのは、憲法に違反するという14日の札幌高裁の判決を受け、同性カップルの原告側が「最高裁の判断が出ないと、国会が法改正に動かない」として、上告することがわかりました。 この裁判をめぐっては、同性どうしの結婚が認められないことについて、2021年3月、1審の札幌地裁は「法の下の平等」を定めた憲法14条に違反すると判断。 原告の1人、中谷衣里さん 2審の札幌高裁も14日、憲法14条だけでなく「結婚は両性の合意のみに基づいて成立する」などと定めた憲法24条にも違反すると、全国で初めて判断しました。 違憲判決後、弁護士2人と会見した…
同性同士の結婚を認めない民法などの規定は憲法違反だとして全国で6件起こされている訴訟で、札幌高裁で初の控訴審判決が出た。「性的指向は生来備わる人としてのアイデンティティーで、個人の尊重に関わる法の保護は同性愛者も同様に享受されるべきだ」として、三つの争点全てで違憲と判断した。現状を「人格が損なわれる事態」とした判決は重い。ただちに法整備の議論を始めるべきだ。 一連の訴訟には三つの争点がある。憲法14条1項の「法の下の平等」、24条1項の「婚姻は両性の合意」と関連法の関係、24条2項で現行法の同性カップルの不利益をどう見るか―である。判断はまちまちだが、24条1項については、「両性」「夫婦」など…
同性婚否定「違憲」 「結婚の自由」立法急げ(2024年3月17日『東京新聞』-「社説」) 同性婚を認めない民法などの規定は憲法違反だとして、同性カップルらが国に損害賠償を求めた訴訟で、札幌高裁が「婚姻の自由」を定めた憲法24条に反すると断じた。性的指向・性自認に即して、不自由なく暮らすことは大事な権利だ。立法を急がねばならない。 民法や戸籍法の現行規定は同性婚を認めておらず、LGBTQ(性的少数者)の同性カップルなどは社会生活の上で、さまざまな不利益を被っている。 例えば、法律婚を要件とする所得税の配偶者控除は受けられず、パートナーが死亡した場合、法定相続人になれない。医療機関でパートナーの診…
【 同性婚を巡る札幌高裁判決 】 2024/3/15、日経朝刊に『「同性婚訴訟」札幌高裁の判決要旨』が掲載された。https://www.nikkei.com/article/DGKKZO79260610U4A310C2CT0000/ 以下は記事抜粋。 同性婚を巡る訴訟で、14日に言い渡された札幌高裁判決の要旨は次の通り。 【性的指向】同性愛者は婚姻が許されていないため、社会生活上の不利益を受け、アイデンティティーの喪失感を抱いたり、社会的な信用、評価、名誉感情などを維持するのが困難になったりするなど、人格が損なわれる事態となっている。 性的指向は生来備わる人としてのアイデンティティーで、個人…
同性婚訴訟の控訴審で違憲判決が出され、メッセージを掲げる原告ら=札幌市中央区で2024年3月14日午後3時36分、毎日新聞貝塚太一撮影 札幌高裁の違憲判決を受け、東京地裁での訴訟の原告らは笑顔を見せた=東京都千代田区で2024年3月14日午後3時33分、毎日新聞遠藤浩二撮影 産経新聞 同性間にも「婚姻の自由」 尊厳を守る画期的判決だ(2024年3月16日『毎日新聞』-「社説」) 同性愛者と異性愛者が社会的に区別されるいわれはない。ともに個人として尊重されるべきだと、明確に示した画期的判断だ。 同性婚を認めない現行制度は憲法に違反するとの判決を、札幌高裁が出した。高裁レベルでは初めての司法判断で…