手話通訳(右)を交え、文化会館の担当者(中央)と打ち合わせをする小笠原さん。広げているのは過去の鑑賞会で参加者が感想などを書き込んだ紙 伊那市西町の県伊那文化会館で13日、美術作品について感じたことや疑問を筆談で伝え合う「筆談で鑑賞会」が開かれる。題材は同市出身の日本画家で、生誕150年を迎えた池上秀畝(しゅうほ)(1874~1944年)の作品。聴覚障害があり、この鑑賞会を考案した小笠原新也さん(62)=東京=を招き、進行役を担ってもらう。障害の有無などにかかわらず、誰もが美術鑑賞を一緒に楽しめるのが特長で、県内での開催は初めて。 小笠原さんは徳島県立近代美術館(徳島市)で、来館者が障害の有無…