2024年「四月大歌舞伎」夜の部は、にざたま夢の競演による『於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)』&『神田祭』でした。市川宗家と並んで抜群の集客力を誇るのは、十五代片岡仁左衛門(松嶋屋)と坂東玉三郎(大和屋)のふたりではないでしょうか。今回は、玉三郎を是非見たいという同級生のために一等席を手配して、「にざたま」コンビのお芝居と舞踊に同伴しました。先ずは、松竹が公開した特別ビジュアル(写真・下)をご覧下さい。盗人・鬼門の喜兵衛(仁左衛門)と土手のお六(玉三郎)は、悪人夫婦。惚れた男のためなら悪事にも手を染める悪婆・お六が夫の手助けをして、瓦町油屋(質屋)に乗り込み、強請(ゆすり)を働…