音楽家。
1938年(昭和13年)3月24日、生まれ。2018年(平成30年)10月12日、死去。
おそらく、世界的には、フルクサスの一員として、「マース・カニングハム舞踏団」の音楽監督として知られている。
1938年東京生まれ。大学在学中より即興演奏を始める。60年日本で最初の集団即興演奏グループ「グループ・音楽」を結成。60年代初め、「フルクサス」に参加し数多くのイヴェント作品を発表する。
69年「タージ・マハル旅行団」を結成し、様々な場所で演奏を行う。77年アメリカ移住以来、「マース・カニングハム舞踏団」の作曲家・演奏家として活躍するとともに、個人としてもテクノロジーをしなやかに使いこなした独自の表現で、世界各地の芸術祭、コンサート、展覧会に数多く参加している。
小杉武久によれば、「音楽」ってのは「a celebration of time」らしい。ジョン・ケージに「ハード・コアな人間」と誉められ、鉄腕アトムの足音を作った大野松雄のアシスタントのようなことをしていた経歴がある。絶対音感の持ち主らしい。子供の頃に鉱石ラジオ制作を行った経験がそもそもの出発点らしく、その後、あらゆる現象を「人間の感官では捉えられない'波'」の発現形態として捉え始め、音、光、(海の)波等々の様々な現象の背後に潜む「波」を捉まえて可聴化すること(=人間の感官で捉えられるようにすること)を自らの「演奏行為=作曲行為=音楽制作行為」として規定した。なので、小杉武久がしばしば述べるCatch Waveという言葉(作品名でもある)は、そういう、本来ならば聞こえない音響を聞こえるようにする、という意味を持つ。
かなり頑固そうな人に見えるが、演奏は、ひたすら粋で色っぽい。
現在amazonで入手できる主な作品は以下の通り。
また、以下の作品でもヴァイオリンを弾いている。