熊野詣の僧侶安珍に恋した清姫が想いを拒絶されたのを恨み、逃げる安珍を蛇身となって日高川を超え道成寺まで追いかけ、安珍が寺の鐘に隠れるとその鐘に巻きついて、口から吐く炎でついに焼き殺してしまうという話。 今昔物語巻11所収のものをはじめ、各種バリエーションがある。この物語を題材にしたもので有名なのは能の「鐘巻」「道成寺」、人形浄瑠璃「日高川」、歌舞伎の「京鹿子娘道成寺」など。
今月の昼の部の二つ目の演目は、四世中村雀右衛門十三回忌追善狂言として「傾城道成寺」がかかりました。 四世中村雀右衛門(1920~2012)は、昭和2(1927)年に初舞台を踏んでから立ち役を中心に活躍していました。昭和15(1940)年に兵役につき、南方戦線をまわり、スマトラ島で終戦を迎え、昭和21(1946)年帰国。翌年から舞台に復帰しましたが女方に転向。その理由に戦争体験があるのかはわかりませんが。 雀右衛門は、関西で様々な人の相手役をすることで芸域を広げたそう。 そんな雀右衛門が大切にしたのが「道成寺物」。「道成寺」は『京鹿子娘道成寺』が有名ですがそのほかにもたくさんの道成寺ものがありま…
1月13日、土曜日。昨日ふとした時に、そういえば今年はまだ関東平野の外に出る旅をしていないし、関西に前回行ったのは12月17日で1か月近くいってないなぁということに気づいてしまいまして。 それ以来すっかり旅に出たいモードになしまして、今日は気が付いたら新幹線に乗ってました……(をぃ)。だいぶホームで買うコーヒーにも慣れました。 最近よく富士山の写真を撮ってますが、新幹線から見る富士山は何度でも撮影してしまいますね。 今日は山頂に少し雲がありますが。 新幹線を京都で降りて、最初に向かったのは京都国立博物館。 バスは長蛇の列だったので歩いて向かってしまいましたわ。 京都国立博物館でやっていたのは辰…
ただいま歌舞伎座で上演されている壽 初春大歌舞伎! 2024年の幕開けとなるおめでたい公演です。観光がてら遠方より歌舞伎座へお出かけになる方も多いのではないかと思います。歌舞伎らしい華やかな演目も多いので、初めての方にはおすすめの公演です。 夜の部で上演されている「京鹿子娘道成寺」は、数ある歌舞伎舞踊の中でも名作中の名作として有名で、女形の最高峰といえる演目です。あらゆる恋模様が次から次から展開していき、めくるめくような美しさをひたすら堪能するという演目であります。内容をまじめに考えるというよりは、うっとりと陶酔できるような時間です。 今回は、前半日程を壱太郎さん、後半日程を尾上右近さんがお勤…
こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 「いくっ、ああ、いきますっ」――美少年は全裸にされ、麻縄で縛られた。三人の醜い者たちに陵辱され、悶える美少年は妖しいほど美しい――。澄み切った黒い瞳、柔らかな鼻の線、花びらのような唇……気品と妖気のようなものさえ感じられる美男子の菊雄に、同性にもかかわらず、私はひきつけられていった。ある夜、私の下宿に泊まった菊雄に、堪えきれなくなった。熱っぽく息づく菊雄に欲情し、やがて唇と唇を重ね合わせ、そのまま……。官能小説の巨匠による精液と愛液にまみれた短編集。 団鬼六(1931-2011)は、滋賀県で映画館を営む父親の元に生まれました。この「金城館」は…
[0701]北野天満宮の祭神は【 】である。(2012)[0702]千本三条の北東角には、かつて在原行平が創設した【 】があり、その跡を示す石標がある。(2019)[0703]法然を開山として知恩院の諸堂を興したのは【 】である。(2011)[0704]木津川市内の寺院で、重要文化財の不動明王立像(白不動)を所蔵し、蔵王権現を本尊とすることから「北吉野」とも呼ばれるのは【 】である。(2014)[0705]世阿弥の能は、現在の【 流】へとつながる。(2005)[0706]豊臣秀吉による都市改造の一つは、【 第】の建設である。(2005)[0707]妙心寺の塔頭【退蔵院】にある国宝の水墨画【①】…
[0301]円山応挙を中心とする画派を【 】という。(2013)[0302]京の三閣の一つとされる飛雲閣がある西本願寺の庭園を【 】という。(2011)[0303]大原の天台声明の道場に始まる【 】は、融通念仏の宗祖良忍により再興され、薬師・釈迦・阿弥陀の三尊を本尊としている。(2009)[0304]2月23日に醍醐寺の金堂で行われる行事で、金堂前では大鏡餅を抱え上げる時間を競う奉納餅上げ大会が行われるのは【 】である。(2008)[0305]松尾芭蕉の弟子で、「柿ぬしや 梢はちかき あらし山」の句を詠んだ【①】は、嵯峨野に【②】を建てて晩年を過ごした。(2005)(2021)[0306]主に…
京都の師走の風物詩「大根焚き」は、 師走の寒い時期に、 「諸病封じ」「健康増進」を祈願するために 熱々の大根をいただく伝統行事で、 「だいこんたき」ではなく「だいこだき」と 言います。 大根焚き 「大根焚き」の由来 大根 「大根焚き」が楽しめるお寺 東山同聚院 宇多野三宝寺 千本釈迦堂 鳴滝了徳寺(りょうとくじ) 岩倉妙満寺 嵐山鈴虫寺 新京極蛸薬師堂 東山法住寺 大原三千院 奈良で大根焚きをする寺院 大根焚き 「大根焚き」は京都の冬の名物詩です。 京都の様々な寺院では、 体が冷える12月から翌年の2月にかけて グッと甘みが増した冬場の大根を炊き、 参詣者に振舞われます。 大根は、古くは『古事…
本尊千手観音などが控えている道成寺という1300年以上経っている寺だそうです。 この寺にまつわる伝説で安珍清姫伝説というのがある。 この話が、能舞台に蘇る訳で、僧安珍に恋い焦がれた清姫が大蛇と変身して日高川を泳ぎ僧を追いかけて行くというくだりである。僧安珍は恐怖に慄いて、道場寺に逃げ切りそこの寺の鐘の中に隠してもらうよう、寺男たちに懇願する。迫り来る命の危険を感じて焦りまくる僧。そんなあり得ない話は誰も信じなかったそうだが、僧 安珍の必死の形相に動かされて鐘楼に吊り下がった重い鐘の中へと安珍を押し込んだ。 清姫は、いよいよ陸へ上がり、道場寺へと上がって来るのだった。 閉ざされた寺の門を、大蛇の…
昨日、久しぶりの日帰りのバス旅行。 和歌山方面。 私は2年間和歌山日高町での単身赴任を経験しております。 車で月曜日に行き、金曜日に帰ってくるの繰り返し。 道成寺。安珍清姫で有名です。お参りさせていただきました。 安珍塚がありました。神々しさを感じました。 昼食は鱧尽くし。 その次は有田巨峰村。一房試食、四房狩り取り体験。 よく考えたものです。 次が本来の目的地。あらぎ島。 日本棚田百選に選ばれています。夕陽の名所ともなっています。 帰りのバスからは雲外蒼天。 西に沈む夕日がとてもきれいでした。 まるで大関貴景勝関の優勝を祝うように。 兵庫県芦屋市の方向。 私は熱海富士関の優勝を願っていました…
こんばんは。松です。 [深紅に包まれて]佐久間まゆちゃんを迎えました! 特訓前です! 温泉なまゆちゃんです! 紅葉の見える露天風呂とまゆちゃんです! 今回は自室or共用の露天風呂に一人で入ろうとしています。やはりPと一緒に入りたい、と呟いていて一途ですよ。 特訓後です! 悲恋の末に身を灼かれた少女を演じるまゆちゃんです。まゆちゃんにこういう悲恋のイメージは似合うと個人的には思っているので、嬉しいです。 限定SSRの衣装です! 花魁風(?)の衣装です! 個人的には、デレステの衣装には珍しく、衣装が装飾も含めて幾何学的というか角ばっているのが特徴的だなと感じました。 「まゆちゃんっぽく!」です。 …
こんにちは、スタッフUです🐝𓂃𓈒𓏸︎︎︎︎ ✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼ 毎日暑いですね( ՞ ᴗ ̫ ᴗ՞)💦 外に出る訳にも行かず、室内でいかにみんなで楽しく過ごすかを毎日考えているわけですが… スタッフによっては得手不得手があり、ついつい同じものに偏りがちという側面もあります。 そんな中、最近始めた紙芝居 なかなか好評なのです(*´˘`*) スタッフの得手不得手。。。と書きましたが、紙芝居を読むのは上手でも、大きな声を出せないというスタッフがいます。 2023/04/12の記事で登場した『激アツ応援団』になったために声が元高見山関のようになったスタッフYさん…
京鹿子娘道成寺は、安珍清姫の伝説が元になって宝暦3年(1753)年に江戸中村座で初演された。 ■安珍清姫の伝説とは。 ■歌舞伎の京鹿子娘道成寺とは。 ■私と京鹿子娘道成寺 ■京鹿子娘道成寺を踊るときの気持ち。菊之助 ■そしてめくるめく衣裳と舞。怨みと陶酔 ■安珍清姫の伝説とは。 安珍というお坊さんにほれ込んだ清姫。しかし安珍は、清姫を裏切り、日高川を渡って道成寺へはいってしまう。清姫は大蛇に変身して日高川を泳ぎ切り、道成寺まで追いかけ、鐘に隠れた安珍を鐘ごと焼き尽くしてしまう。 文楽の日高川入相花王では、こちらが描かれるのでぜひおすすめ。またシネマ歌舞伎の「日高川入相花王」では菊之助が文楽の人…
関空・和歌山方面への電車が発着するJR天王寺駅です。 青春18きっぷを使って、紀伊半島をグルっと回って名古屋へ帰ろうと思います。 特急くろしおも南紀も使いません。普通列車だけで約16時間の行程になります。いちおう日付が変わる前に家には帰れる予定です。 新幹線使えば実家から家まで2時間ちょいですけどね。 天王寺からは午前8時23分発の和歌山・関空快速で和歌山駅に向かいます。和歌山まで約1時間です。 途中の日根野駅で、関空に向かう前4両と和歌山に向かう後ろ4両を切り離し。 紀ノ川を渡ると終点の和歌山駅はもうすぐ。 9時24分和歌山駅に到着しました。 9時50分発の御坊行き普通電車に乗車。 海南を過…
大阪松竹座の7月大歌舞伎の演目をご紹介します。私が、博多座を我慢して大阪松竹座に行くことを決めたのは、この演目の並びの良さです。そしてもちろん役者もそろっています。これは行かずばなるまいでしょう!(個人の感想なので、無視してください!) 昼の部 吉例寿曽我 曽我ものというと、「対面寿曽我」を思い起こしますが今回は「曽我の石段」という、がんどう返しが入るダイナミックな場面が入ります。がんどう返しとは、大屋根の上で役者が立ち回りをして、その大屋根がぐんぐんと90度垂直に回転して、下から違う景色が現れてくるというものです。同じ曽我ものでも色々なバージョンがあり、楽しめますね。 観劇レポはこちら mu…
恵比寿駅からゆるい坂道をえっちらおっちら歩いて山種美術館に行ってきた。 お目当ては小林古径の《清姫》の全8面。 やはり、8面を通して見ると、迫力あるなー。線書きの「旅立」、この静かな感じが逆にコワイ、から始まって、「寝所」寝入る安珍に見入る清姫、これから安珍に忍び寄るのだろうか!?、静寂な空気に包まれる「熊野」、「清姫」安珍を追う清姫、この時は顔を半分こちら側に向けているし、この時はまだ着物の裾から足が見えてる、わっせっわっせっ、って感じ。「川岸」逃げる安珍、イケメンだけど薄情なヤツにしか見えない、「日高川」この面の清姫は横顔、安珍を追うその必死さが伝わってくる、髪の毛の一本一本の描写がすごい…