「信じてもらえないなら構わないわ。でもこの話にはもう一つの面があって、実は健には悪いけれど、いろいろと調べさせてもらったのよ。データを」「データ?」「個人情報とでも言うのかな」「どうやってそんなもの調べられるんだよ」「実家から学校へちょっと圧力をかけてもらったのよ」「それって違法なんじゃ」「もし気分を害したなら謝るわよ。ごめんなさいね」「そういう問題か」「好きにして構わないわ」「・・・」 いや、話が微妙にかみあっていない気がする。もしかして、やばいやつなんじゃないか。少しはそういう気がしていたが、残り半分は、ほとんど会話をするのが初めでであるにもかかわらず、妙にそのキャッチボールが楽しく、少し…