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唯一王

(ゲーム)
ゆいいつおう

唯一王とは、何時まで経っても日の目を見る事の無い(ほのおタイプなのに)ブースターに付けられた敬称である。

不遇っぷり

第一世代(赤・緑・青・ピカチュウ)

唯一王のこうげき種族値は130と非常に高い。今でこそわざのぶつり・とくしゅ区分はわざ毎に分かれているが、第一世代ではタイプ毎に分類されていたのである。ほのおタイプは、とくしゅ依存に分類されていた。A130をどう活かせと*1
そして当時、ほのおタイプはこおりタイプに耐性を持っていなかった為、ふぶきでゴリ押される運命にあった*2
しかし、当時は”とくこう””とくぼう”ではなく”とくしゅ”という一つのパラメーターであった為、実質のとくこうは110と、ほのおタイプのわざはそれなりの火力を持っていた。


我々は思い知る事になる。如何にブースターが可哀想なポケモンであるかを。

第二世代(金・銀・クリスタル)

この世代から、”とくしゅ”というステータスは”とくこう””とくぼう”へと別れる事になる。分離後のステータスはC95、D110。ほのおタイプのウェポンが奪われた瞬間である
ただし、「にほんばれ」を筆頭としたわざの登場、更にははがねタイプの参戦により、ほのおタイプが優遇された世代である。しかし相変わらずほのおタイプはとくしゅわざ分類であり、ほのおによる攻撃は奪われたままだった。
そこで登場したのが「シャドーボール」。ゴーストタイプのこのわざの登場により、一躍このわざを高火力で使いこなせるポケモンとして脚光を浴びる事になる*3

第三世代(ルビー・サファイア・エメラルド)

高火力ゴースト物理アタッカー、ジュペッタの登場で、シャドーボール使い手としての座が奪われてしまった。また、新ポケモンメタグロスは、タイプこそ有利であるものの、泣きたくなる程の鈍足*4により、素早さ調整をしなければじしんで返り討ちにされる運命にあった。
また、特性が採用されたのはこの世代。ブースターに与えられたその特性は「もらいび*5」。ほのおタイプはとくしゅ依存だってば!

第四世代(ダイヤモンド・パール・プラチナ)

遂にこの時が来た。この世代から、ぶつり・とくしゅの分類はタイプ依存ではなくわざ依存になったのである。更に、高火力のほのおタイプわざ「フレアドライブ」が追加。「おにび」がわざマシン化等々、初代の冷遇何処吹く風といったテコ入れが施された。とうとう唯一王、ほのおタイプ解禁か・・・?
・・・と思いきや、覚えるほのおタイプのぶつりわざはまさかの「ほのおのキバ」のみ。フレアドライブは覚えない。まあ、元々H低いから覚えたところで活かせないかもしれないね。高いこうげきなのに、わざ威力は65止まり。
悲劇はまだ続く。なんと、ブースターの誇る高火力わざ「シャドーボール」が、とくしゅ依存に分類されてしまったのである。事実上の没収。更に、殆どのほのお最終進化系がわざマシンで覚えるソーラービームを唯一覚えない。それでいて、何故か「あまごい」を覚える始末。かみなりでも撃てというのか。
DP発売から2年。ポケットモンスタープラチナが発売された。今度こそフレアドライブを引っ提げて僕達の元に戻って来てくれる!そう思ったのも束の間、ゲーフリから新たに与えられたわざは、かえんほうしゃにも劣る「ふんえん*6」。ばかぢからも同時に引っ提げて来たので、多少は良くなったとの見解もあるが、ふんえんはちと微妙過ぎないか。更に、唯一の救いであった耐久型としての存在も、あさのひざしを覚えてきたウインディの登場で立場が危うくなる。

裏切り

2010年7月、「幻影の覇者ゾロアーク」が公開。この映画の前売券による引換で、色違いのスイクン、ライコウ、そして唯一神ことエンテイが配信された。
なんとこのエンテイ、まさかのフレアドライブ習得
今まで伝説級でありながら彼(女)と同じ道を歩んできたエンテイが、まさかの裏切りを行った。

第五世代(ブラック・ホワイト・ブラック2・ホワイト2)

新、ほのおタイプぶつりわざ「ニトロチャージ」が登場。鈍足を補いながら戦える、相性の良いウェポンが現れた。まあ、元々鈍足であるブースターの素早さが少し上がったところでどうなるのかという声もあるが。
そしてついに、恐れていた最悪の事態が発生してしまう。
A140を誇るほのおタイプ物理アタッカー、ヒヒダルマの登場。ヒヒダルマはフレアドライブを覚えるどころか、とんぼがえりにストーンエッジ、挙句の果てにはブースターのアイデンティティであったばかぢからすら覚えてしまう。
合計種族値こそブースターが上回っているものの、HASの種族値がブースターを上回り、タイプ一致補正、そして特性「ちからずく*7」によってぶっ放されるフレアドライブの威力はなんと234。だいばくはつに匹敵する火力になってしまった。
また、この世代からは「隠れ特性」という新たな仕様が追加。夢特性に一縷の望みが託された・・・! が、夢特性はまさかの「こんじょう*8」。ブースター自身がほのおタイプである為に、かえんだまによるやけどは無効、自力で成れる状態異常はどくどくだまによるもうどくのみ。そして、まさかのばかぢから没収*9。こんじょう+もうどく+からげんきによるセルフコンボに期待は出来るものの、タイプ一致ではないのが非常に悔やまれる。そしてそれでもヒヒダルマの火力に勝てない
また、新しいどうぐ「しんかのきせき*10」が登場。ここまで読んだ方はもう察して戴けると思うが、これをイーブイに持たせる事で、とくぼうがブースターにほぼ並んでしまうのである。ブースターに救いは無いのか。
そんなブースターにも、新しいお友達が出来ました

新しいトモダチ

BWにて、新ポケモンクイタランが登場。ほのおタイプ、高火力鈍足低耐久、「オーバーヒート」等を覚えず主力わざ不足、極め付けに全国図鑑ナンバー631*11どう見てもわざとです。本当にありがとうございました。


ゲームフリークは、ブースターが嫌いなのだろうか。
或いは、唯一王とネタにされているのを知ってこんな境遇を押しつけているのだろうか。
兎にも角にも、XYでの強化が待たれるばかりである。また弱体化するんだろうけどな

*1:わざマシンでタイプ不一致のはかいこうせんを覚えさせる事も可能だが、メリットが見えない気がする

*2:そもそもほのおタイプが不遇であった訳です。訳解らん人はそう思って下さい

*3:当時のシャドーボールはぶつり依存のわざである。解らないって子は金銀やろうね!

*4:ブースターのS種族値は65、対してメタグロスは70。鉄の蟹に俊敏そうな見た目の動物が負けるとは何ぞ

*5:ほのおタイプのわざを受けると、ダメージを無効にして自身のほのおタイプのわざを上げる

*6:勿論とくしゅ依存です

*7:有利な追加効果が出るわざは、その効果が出ない代わりに威力が1.3倍になる

*8:状態異常の時、こうげきが1.5倍になる。やけどによるこうげき半減が無効

*9:BW2で返還。やったね、ブースター!

*10:進化前のポケモンに持たせると、ぼうぎょ・とくぼうが1.5倍になる

*11:ブースターの全国図鑑ナンバーは136

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