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勧進元

(一般)
かんじんもと

「勧進」とは仏と縁を結ぶように勧めることで、転じて寺院の再興などのために寄付を集めること、またその役を担う僧のことを指し、それらの主催者を元来は勧進元と呼んでいた。
その後、近世に入ると相撲などの興行が盛んになると篤志家や大名・大商人も興行に乗り出すようになり、興行を主催するようになると、その興行の実際の運営・プロデュースをするものも「勧進元」と呼ばれるようになった。しかし、当時の相撲興行などは喧嘩沙汰がたえなかったこともあり、実際の勧進元は、商人と任侠ざたの人間が主に担当するようになり、それが近代に入り、芸能・スポーツ・プロレス・格闘技の興行が行われるようになっても、基本的には変わらず、大企業や篤志家がスポンサー*1になり、実際に運営・プロデュースをするのは、任侠系の人間が江戸時代からの伝統で多くを担うことになる。
(それは、美空ひばりの勧進元をつとめていた人物が、全国最大手の暴力団の組長であったことからも有名。また近年東京ドームが応援団をかたった総会屋・暴力団系の団体と癒着し、優先席を割安で競争なしでほぼ無条件に与えていたことが発覚し、暴対法違反の疑いで社長が陳謝に追い込まれたことからも分かるように、社会的常識倫理観から問題にされることはあっても、近世からの伝統で、芸能・スポーツ・プロレス・格闘技の興行ではなかなか、ヤミ社会とのつながりが絶ちがたいのが現実である)
現代に入ると、芸能事務所自身やかたぎの興行主も多くなってきているが、地方は旧態依然で地方の勧進元企業のほとんどが、暴力団系企業といわれている*2
また、PRIDEの興行主(勧進元)である(DSE<ドリーム・ステージ・エンタテインメント>)の事実上のオーナーも暴力団系の人物といわれている。

*1:TV中継が始まるとTV局も

*2:プロレス・演歌歌手のいわゆる『売り興行』といわれる地方興行のほとんどは、この地方の勧進元企業によって担われているのが現実である→右記URL『用 語 売り興行』参照…http://www.rr.iij4u.or.jp/~ishizawa/prowrest/dic/maindic1.htm

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